浦和が待望の白星先行か?　京都がクラブ初のＪ１首位奪取か?

待望の白星先行か、またもや黒星先行に逆戻りか。浦和レッズが大事なゲームに臨む。3勝4分3敗・10位の浦和が『明治安田Ｊ１リーグ』第20節で5勝3分2敗・２位と暫定首位を睨む京都サンガF.C.を迎え撃つのだ。

浦和としては4月13日・FC町田ゼルビア戦を浮上のキッカケにしたいところ。国立競技場で１トップに松尾佑介、トップ下に渡邊凌磨、ボランチにサミュエル・グスタフソンを配し、これが見事にハマった。爆発的なスピードを誇る松尾が守ってはハイプレスで相手のコースを限定、攻めては背後を狙って相手の3バックを後手に回した。15分には浦和が幸先よく先制。右SH金子拓郎のショートコーナーから左SHマテウス・サヴィオがグラウンダーのクロスを送ると、CBマリウス・ホイブラーテンが左アウトサイドをズバリ。流れるようなゴラッソを決めた。

26・34分と渡邊が立て続けに惜しいシュートを放つと、38分GK西川周作からのピンポイントフィードを渡邊がフリック、スピードに乗った松尾が昌子源とドレシェヴィッチの両DFを振り切って、GK谷晃生の頭上を射抜いてビューティフルゴール。後半は攻撃のカードを次々切りゴールへの圧力を高める町田に対して防戦となったが、ゴールラインは割らせず。浦和が今季のベストゲームと言える内容の2-0で、五分の星に戻したのだった。

試合後、マチェイ・スコルジャ監督は「選手たちが戦術的な部分をしっかりと実行してくれた。今日のストライカーは佑介だったが、彼は素晴らしいランナーで素晴らしいスキルも持っているので、背後へのボールを増やした。守備では相手の得意とする相馬(勇紀)へのダイアゴナルボールをヒロ(石原広教)と拓郎で抑えることができた。サミュエル、サヴィオ、拓郎が相手の５バック２シャドーにしっかり対応してくれた」と選手たちを称えた。

一方、京都は4月12日・湘南ベルマーレと対峙。14分左WB畑大雅にGKとの1対1に持ち込まれるも、ここは太田岳志が阻止。28分にはバックパスの乱れからCF鈴木章斗に無人のゴールへシュートを打たれたが、ポストを直撃して命拾い。すると京都はワンチャンスを生かした。40分右SB須貝英大のクロスから右IH川﨑颯太がヘディングシュートを決めた。1-0で前半を終えると、曺貴裁監督は後半開始から米本拓司を右IHに入れ、川﨑をアンカーに下げて、ディフェンスを立て直した。これで相手陣での時間も増え、ラファエル・エリアス、マルコ・トゥーリオ、原大智の強力アタッカー陣のエンジンもかかった。63分にはCKの作り直しから原がボックス内で倒れて「PKか?」と相手守備陣の動きが一瞬止まったところに川﨑が走り込んで右足を振り抜いて追加点を獲得。2-0と勝負強さを見せつけたのだった。

変則的な日程で行われる『明治安田Ｊ１』第20節は京都が中3日に対して、浦和は中2日。前線をかき回した松尾の存在は不可欠だが、48時間のインターバルが重くのしかかる。スコルジャ監督の決断が気になる。

Ｊ１での対戦成績は浦和の15勝6分6敗。直近６試合でも浦和は負けなしだが、2勝4分とドローが多くなっている。今季もすでに2月22日・第2節で対戦。雪がちらつく中、京都がハイプレスで主導権を握った。幾度となくホームの京都が決定機を迎えるも、西川の好守あり、VARでファウルが判明するなど、前半はスコアレスで折り返した。60分ボランチ福岡慎平のクロスをR・エリアスが巧みにヘディングで合わせて先制。その後68分途中出場の原口元気が決定的なシュートを放つも、今度は太田が好セーブ。すると5分後、バックパスをCFチアゴ・サンタナがかっさらいボックス外に飛び出したGKを冷静にかわして、無人のゴールにシュートを流し込んで同点とした。その後も両軍ともチャンスを作るも、得点には至らず。1-1で勝点1を分け合った。

果たして、浦和がいよいよ白星先行となるのか、それとも、京都が3連勝で首位の座を射止めるか。『明治安田Ｊ１』第20節・浦和×京都は4月16日(水)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。試合の模様はDAZNでライブ配信。チケット発売中。

浦和レッズ対京都サンガF.C. 明治安田Ｊ１リーグのチケット情報
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