乗ってきた浦和が3連勝なるか? ACLE前に横浜FMが7戦ぶり白星なるか?

浦和レッズが乗ってきた。4月16日『明治安田Ｊ１リーグ』第20節・京都サンガF.C.戦で今季初の連勝。4月13日・FC町田ゼルビア戦に続いて上位勢を叩いて、4勝3分3敗と白星先行となったのだ。

自信を深める内容だった。中2日ながら前戦と同じメンバーを並べた浦和は、中3日で4人入れ替えた京都を押し込んでいく。15分PK獲得かと思われたが、オンフィールドレビューの結果、ファウルなし。24分に左SHマテウス・サヴィオのグラウンダーの右CKをCF松尾佑介が走り込みながら右足を振り抜いた。最初のシュートは相手DFに当たったこぼれ球となったが、松尾はすぐさま反応。CFラファエル・エリアス、GK太田岳志のふたりの股を抜く先制弾を決めた。30分にはＲ・エリアスにゴール前でシュートを打たれるヒヤリとするも、GK西川周作が好反応で防いだ。その後も両クラブは連戦を感じさせないほど、目まぐるしく攻守が入れ替わった。

後半に入り、浦和が立て続けにチャンスを作るも、得点には至らず。すると京都がゴールネットを揺らした。55分Ｒ・エリアスがボックス内で決定力を発揮して試合を振り出しに戻した。しかし6分後、浦和が反撃に出た。サミュエル・グスタフソンが安居海渡とのボランチ同士のワンツーから抜け出してラストパスを送ると、ゴール前のトップ下・渡邊凌磨が見事にゴール右下隅を突いて逆転。2-1となってからは徐々に攻める京都、守る浦和の構図となっていったが、浦和は同点弾を許さず。今季ベストゲームと言える町田戦に続いて、勝負強さを感じさせる京都戦となった。

2試合連続ゴールを決めた松尾が「セットプレーは準備していたし、セットプレーやリスタートで得点できるとチームの助けになるので、しっかり落ち着いて決められて良かった。(次戦へ向けて)ホームの試合は一戦も落としたくないので、いい準備ができれば」と必勝を期せば、決勝弾をマークした渡邊も「11人が連動して攻撃できたり守備できたりするようになったと思う。佑介との連係では、前にボールがきた時になるべく時間を作れるようにと意識した。３連勝、４連勝していけるようにチームとしてやっていきたい」と連勝を誓った。

一方、横浜F・マリノスは苦しい連戦を強いられている。4月16日・清水エスパルス戦も悔しい逆転負けとなった。29分ボランチ山根陸の縦パスをボックス内でCF植中朝日が潰れながらも落とすと、トップ下の遠野大弥が走り込んで絶妙なコントロールショットをズバリ。51分にはクロスの作り直しが乱れるも、植中が冷静に左ボレーを当てて追加点を奪った。だが、試合を決める3点目には届かず、相手の反撃も封じられず。逆に54分にFK弾を決められると、71分には左CKから痛恨のオウンゴール。82分同点オウンゴールを誘発した途中出場の乾貴士がドリブルからミドルシュート一閃。横浜FMはまさかの2-3の逆転負けを喫したのだった。

スティーブ・ホーランド監督は人を替えたり、システムを変更したり、打開策を見出そうとするが、横浜FMは6試合勝利なし。1勝5分5敗で18位に甘んじている。横浜FMとしては『AFCチャンピオンズリーグエリート 2024/25』ファイナルズ前の最後のリーグ戦となる浦和戦で、ムードを一変させる結果が欲しいところ。もちろん、浦和に勝利を譲る気はさらさらない。ここでしっかり横浜ＦＭを叩き、5月6日(火・休)・ガンバ大阪戦まで続く埼スタ5連戦を突っ走りたい。

リーグ戦での通算対戦成績は横浜FMの35勝10分23敗。直近10試合も横浜FMが4勝4分2敗と勝ち越すが、ここ3試合は浦和の負けなし。昨季の第12節は伊藤敦樹の2得点で2-1、第35節は互いに決定打を欠いてスコアレスドローに終わった。

果たして、浦和が3連勝を飾るのか、横浜FMが7試合ぶりに白星をマークするのか。『明治安田Ｊ１』第11節・浦和×横浜FMは4月20日(日)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。当日は「赤春 サッカーワンダーランド」を開催。こどもから大人まで楽しめるさまざまなサッカーコンテンツに無料で参加できる。各イベントブースでは阿部勇樹、那須大亮、森脇良太、柏木陽介のOB選手４名が一緒にプレーする。また「赤春 グルメワンダーランド」も実施。大門上池調節池広場に何十台ものキッチンカーがズラリと並ぶ。試合の模様はDAZNでライブ配信。チケット発売中。

浦和レッズ対横浜F・マリノス 明治安田Ｊ１リーグのチケット情報
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