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偉大な先達に想いを馳せながら自らの木琴デイズを歩む、通崎睦美のコンサート《今、甦る!木琴デイズvol.21『会議は踊る』》

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第1回から11年が経ち、本シリーズは私のライフワークになりました、と通崎睦美 ©石川奈都子

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取材・文:逢坂聖也

木琴奏者、通崎睦美のコンサートシリーズ《今、甦る!木琴デイズ》。そのvol.21『会議は踊る』が5月23日(金)に京都文化博物館別館ホールで開催される。2014年のスタート以来、戦前・戦後にかけて日本とアメリカで活躍した木琴演奏の第一人者、平岡養一(1907ー81)の足跡をたどりながら、木琴という楽器の魅力を伝えてきた人気シリーズだ。

通崎睦美は2013年に評伝「木琴デイズ 平岡養一《天衣無縫の音楽人生》」(講談社)を上梓する。そこに書かれたエピソードを拾い上げ、平岡の「人と音楽」を紹介しようと始まったのが、コンサート《今、甦る!木琴デイズ》だ。しかし回を重ねるごとに平岡の音楽はより深く通崎自身と結びつき、今や2人の演奏家は時間を超えて1つの《木琴デイズ》を刻んでいるようでもある。「気がつくと私が作・編曲を委嘱した木琴のための作品が100曲ほどあり、平岡養一も弾いていた曲を併せると木琴のレパートリーが200曲以上になっていました。そんなわけで、日本の木琴デイズ=木琴時代は先駆者・平岡養一の歩みに私自身の歩みをプラスしたものと言ってもかまわないかな、と思えるようになりました」。通崎睦美はそんな風に語っている。平岡の遺族から譲り受けた彼の愛器、1935年アメリカ製のディーガン・アーティスト・スペシャル・ザイロフォンNo.266を彼女自身の音色で鳴らしながら、「木琴も、すっかり自分のものになってきたように感じています」とも。

ゲストにはフルートの森本英希と作曲・ピアノの松園洋二を迎える。木製時代のフルートや100年前の銀製のフルートをはじめ、さまざまな笛を持ち替える森本と通崎のために数多くの編曲を手掛けてきた松園。ポスターに柔らかなタッチで描かれた木琴・フルート・ピアノのトリオを中心に、今回もバッハからドビュッシーまで多彩な木琴ワールドが披露される。公演タイトルともなった『会議は踊る』は1931年の同名ドイツ映画から。平岡養一もたびたび取り上げたその主題歌『ただ一度だけ』や、劇中に流れる『ダッタン人の踊り』『軍隊行進曲』など、本シリーズならではのノスタルジックな味わいも楽しい。昼・夜の2回公演、通崎の軽快なトークもまじえた休憩なしの90分。初夏の京都の柔らかな空気を感じながら、ぜひ足を運んでほしいコンサートだ。

<公演情報>
通崎睦美コンサート
今、甦る!木琴デイズvol.21「会議は踊る」

【日程】5月23日(金)
【時間】14:00(開場13:30)/18:30(開場18:00)
【会場】京都文化博物館 別館ホール
【出演】通崎睦美(木琴)/森本英希(フルート)/松園洋二(ピアノ)

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2558982

オフィシャルサイト:
https://www.tsuuzakimutsumi.com/

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