松本大洋のマンガ「Sunny」アニメ映画化、ドワーフと北米GKIDSがタッグ
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映画「Sunny」場面カット(開発中のもの)
松本大洋のマンガ「Sunny」が長編アニメーションとして映画化されることが明らかに。「こまねこ」や「リラックマ」などで知られる日本のストップモーションスタジオのドワーフと、「君たちはどう生きるか」を北米配給したことで知られるアメリカのアニメーション配給会社GKIDSが共同で開発する。
松本の自伝的作品とされる「Sunny」は、さまざまな事情を抱える子供たちが親と離れて暮らす児童養護施設「星の子学園」を舞台とした群像劇。第20回文化庁メディア芸術祭でマンガ部門優秀賞を受賞したほか、米国コミック業界でもっとも権威あるアワードとして知られるウィル・アイズナー・コミック・インダストリー・アワードなど数々の国際的アワードにノミネートされた。
映画化にあたり監督・脚本を担当するのは、松本の同名マンガをもとにした2006年の長編アニメーション「鉄コン筋クリート」を手がけたマイケル・アリアス。「Sunny」は5月に開催を控える第78回カンヌ国際映画祭のアニメーション・ショーケースにて世界から選ばれた5作品のうちの1つとして詳細が発表される予定だ。
アリアスは「松本大洋さんの『Sunny』は、想像力と無邪気さを武器に、子どもたちが日々をたくましく生きていく物語。どこかディケンズ的な社会へのまなざしがあって、フェリーニのような不思議なユーモアや美しさもあって──でも何よりも感じるのは、この作品に流れている“ハート”です。そんな魅力あふれる世界をアニメーションとして立ち上げていくことに、今とてもワクワクしています」と語っている。GKIDS、ドワーフのコメントも下記の通り。
マイケル・アリアス コメント
松本大洋さんの「Sunny」は、想像力と無邪気さを武器に、子どもたちが日々をたくましく生きていく物語。どこかディケンズ的な社会へのまなざしがあって、フェリーニのような不思議なユーモアや美しさもあって──でも何よりも感じるのは、この作品に流れている“ハート”です。そんな魅力あふれる世界をアニメーションとして立ち上げていくことに、今とてもワクワクしています。dwarfの素晴らしいクリエイターたちと、この旅をご一緒できることが本当に嬉しいです。
GKIDS コメント
GKIDSは、松本大洋先生の愛される「Sunny」を映画化するために、マイケル監督、松本プロデューサー、そしてドワーフの素晴らしいアーティストたちとチームを組めることを大変光栄に思っています。この素敵な作品に敬意を払い、全力を尽くして、時代を超えて愛される映画を作り上げたいと思います!
ドワーフ コメント
「Sunny」の物語は高いドラマ性の中でリアリズムとファンタジーが絶妙に融合していて、ストップモーションと実は非常に相性が良いと感じています。原作の深い想いを大切に表現できるよう、日本発ならではのマンガとアニメの手法も巧みに加えた新しいルックの作品を作ろうとチーム一同情熱を持って取り組んでいます。マイケル監督と共にこの素晴らしい作品を引き継ぎ、GKIDSと共に世界に広げていけることを大変光栄に思います。」