草なぎ剛「新幹線大爆破」で高倉健との“大きな縁”を実感、のんからは「強靭な方」

草なぎ剛が、本日4月21日に東京・TODAホール＆カンファレンス東京で行われたNetflix映画「新幹線大爆破」の発車記念イベントに登壇。「これを機に、未来に向けて一緒に出発できたら」と胸の内を明かした。

1975年に公開された「新幹線大爆破」をリブートした本作は、東京へ向けて走る新幹線・はやぶさ60号に時速100kmを下回ると作動する爆弾が仕掛けられたことから物語が展開。乗客たちが混乱する中、車掌の高市和也らが爆破を回避すべく奮闘する姿が描かれる。この日は高市役の草なぎのほか、車掌・藤井慶次役の細田佳央太、運転士・松本千花役ののん、起業家YouTuberである等々力満役の要潤、新幹線総合指令所の総括指令長・笠置雄一役の斎藤工、監督の樋口真嗣も参加した。

YouTubeで同時配信も行われた本イベント。開口一番「チャンネル登録よろしくお願いします！」と呼びかけた草なぎは「共演者の皆さんとも久しぶりに会えました。当たり前ですが（今日は）作品の中と全然違う。このギャップがたまらないですよ！」と笑顔を見せる。そして1975年版で主演を務めた高倉健に触れ「お世話になっていたので、すごく大きな縁を感じていたんです。前作のいい部分をいただいて、リブートとして新しく構築できたのではないかと」とコメント。周囲を見つつ「細田さんとのんちゃんは初共演で、要さんと工くんは何度も共演して友情を築き合った仲。私はおいしいところに挟まれたなと。『挟まれ僕ちゃん』です（笑）。……みんなしゃべってよ！」とテンポよく話して会場を盛り上げた。

細田は演じた役どころを「高市さんの近くで勉強させていただく役柄。お客様への対応を間違えて怒られてしまうようなシーンもあるんですが、高市さんは後輩思いですし、藤井も必死に役に立とうと奔走する。素敵な先輩・後輩関係だったのでは」と述懐。草なぎに「本当にニュートラルな方。どんなに体力的にしんどくても一切見せないですし、常に明るく現場の皆さんを包み込んでくれる優しさを持たれている」と目線を送ると、草なぎは「自分が優しくしたことは、回り回って帰ってくるというマインドでやってます」とほほえんだ。

のんはオファー時について「オリジナル版の運転士役は千葉真一さんだったので、話をいただいたときはすごくびっくりしました」と回想。「運転席での撮影はけっこう孤独でした（笑）」と嘆きつつ、草なぎとの共演シーンを思い返し「待ち時間があるとギターの練習をされていました。本当に休んでいるところを見ていなくて、強靭な方だなと。私もこんなふうになろうと憧れてます」と伝える。対して草なぎは「のんさんもギターがうまいんですよ。いつか僕のYouTubeでコラボレーションできたら」と意欲をのぞかせた。

斎藤が演じたのは、事件現場とは離れた場所で奮闘するキャラクター。斎藤は「普段は目に見えない場所で、いろいろな人がインフラを支えているんだなと痛感しました」と振り返る。現場には“ミドルエイジ”のキャストが集合していたそうで、「元気はあるんですが、疲れてくると何らかの成分が肩から出ていくんです（笑）。最終的に1つの大きなおじさんになるんじゃないかと」とユーモアを交えつつ吐露する。要はYouTuber役に関して「つかみどころのない人物ですね。社会的に成功してお金も持っているんですが、そういう人が死ぬかもしれないという状況に立たされたとき、どう振る舞うんだろうかと。楽しく演じさせていただきました」と充実した様子を見せた。

本作はJR東日本の特別協力により、実際の車両や施設を使用して撮影された。樋口は毎日撮影を楽しんでいたそうで「上野から青森まで行って帰ってくるんですが、車両から降りるのが本当に惜しかった。明日もどうせ乗るんだからダメかな？なんて」とにっこり。爆破シーンについては「大先輩たちがやっているので安心していたんですが、ついやりすぎちゃって。すごい爆発が撮れたと思いますよ」と自信たっぷりに述べる。草なぎは「トンネルが多い場所だったりすると、シーンがつながらなくなっちゃうという大変さもありました。でも普段できないことをするのが撮影の醍醐味ですよね。大変なことが最終的に楽しくなっていくんです」と言葉に力を込めた。

最後に草なぎは「僕が生まれた50年前頃にオリジナル版が誕生しました。こうして今作に参加することができて本当にうれしく思います。見ていただける方に何か1つの光というか、希望を与えられる作品になっています」と語りかけ、イベントの幕を引いた。

「新幹線大爆破」は4月23日にNetflixで独占配信。

※草なぎ剛のなぎは弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記