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ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > アベンジャーズ新章への重要な鍵を握る マーベル・スタジオ最新作『サンダーボルツ*』特集

アベンジャーズ新章への重要な鍵を握る

マーベル・スタジオ最新作『サンダーボルツ*』特集

映画
PR 2025年4月25日
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マーベル・スタジオはキャプテン・アメリカやアイアンマンなど、数々の人気ヒーローをスクリーンに登場させ、映画史の記録を塗り替えてきた。しかし、彼らの最新作『サンダーボルツ*』の主人公たちは、ヒーローでも最強でもない超“ワケあり”集団だ。

そんなヤツらが主役で大丈夫なのか? そう思っている人もいるかもしれない。ところが何と! 本作の登場人物たちは来年公開予定の超大作『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』に参加することが決まっているという。彼らは一体、何者なのか? アベンジャーズ新章につながる映画『サンダーボルツ*』の謎に迫る!

完全予測不可能! マーベル・スタジオ映画に新チームがやってきた!

多くのエンターテイメント作品では正義の主人公が、悪の敵を倒して喝采を集める。主人公は強くて、カッコよくて、爽やか。悪役も強烈な個性で最終的には倒されるが時には人気を獲得したりもする。

しかし、本作に登場するのは、主人公でも悪役でもない。多くの人が注目しない“はぐれもの”たちだ。

ある日、ニューヨークで人々が瞬時にして消滅する事態が発生。影だけを残して人々が姿を消す異常事態に人々は大混乱。これまでなら、我らのヒーロー“アベンジャーズ”が登場する。しかし、本作では彼らは来ない。どうする?

そこで登場するのが、本作の主人公、サンダーボルツ*だ。かつて暗殺者として戦い、現在は国会議員を務めるバッキー・バーンズがまとめ役を務める新チームに集ったのは、最強でもヒーローでもない、過去にワケありのクセ者ばかり。

メンバーはみな、心のキズや後ろめたい過去、悩みを抱えている者たちで、メンバー間の相性は最悪。正義感や使命感もなく、チームとしてのまとまりはまったくない。むしろ、何かあると揉めてばかりいて、街を守るどころかミスを連発。街を破壊し、ついにチーム内争いまで始める始末。さらに彼らの前に謎の男ボブが登場し、状況はさらに混乱していく。

そんなポンコツ軍団の前に立ちはだかるのは、自らを“神”と名乗る敵セントリー。そのパワーは強大で、剛腕ハルクや、最強パワーでたいがいのことを解決してしまうキャプテン・マーベルを擁するアベンジャーズ全員を合わせた以上のパワーを持つという。

ハッキリ言う。戦力の差は圧倒的だ。たぶん、勝負はついている。でも、サンダーボルツ*は戦う。いや、戦うしかない!

まだその全貌が完全に明らかになっていない新チームの活躍を描く本作は、予習ナシでも楽しめる映画になりそうだ。さらに言うと、その展開や結末も完全に予測不可能。マーベル・スタジオ映画を愛してきた人も、本作が初参加の人もみんな揃ってサンダーボルツ*の活躍に心地よく振り回されることになりそうだ。

“人間味”しかない! サンダーボルツ*は愛されキャラで大渋滞

何度も繰り返すようで申し訳ないが、サンダーボルツ*は無法者で、最強でもヒーローでもない。しかし、これだけは保証する! あなたは絶対に彼らを好きになる!

サンダーボルツ*は欠点だらけだが、どこか憎めない“人間味”あふれるメンバーばかりだ。エレーナ・ベロワは幼い頃からスパイ機関で強制的に養成され、ブラック・ウィドウ(ナターシャ)を“姉”と慕ってきた暗殺者。ターゲットを仕留めるためなら、どんな高いビルからでも迷うことなくダイブする向こうみずなところがあるが、心にはいつも喪失感と孤独が宿る。

そんなエレーナの“父親役”を務めてきたのが“レッド・ガーディアン”ことアレクセイ・ショスタコフ。ソ連がキャプテン・アメリカに対抗するために生み出した超人兵士で、自分はヒーローだと思っているが、現在は活躍の場がまったくない。アレクセイと同じ施設で訓練された“タスクマスター”もエレーナと同じ“暗殺しか知らない人生”を歩んできた。

エイヴァ・スターは事故が原因で誰とも触れ合うことができない身体になってしまった。特殊なスーツで身を包み“ゴースト”と呼ばれることになった彼女の孤独は、はかりしれない。かつて“二代目キャプテン・アメリカ”として活動していたジョン・ウォーカーは、プレッシャーに負けて、過ちをおかし、アメリカ政府からキャプテン・アメリカの資格剥奪と不名誉除隊を言い渡されてしまった。

そして“初代”のキャプテン・アメリカの親友バッキー・バーンズは、かつて悪の組織ヒドラによって洗脳、肉体を改造され、すべての記憶を失って“ウィンター・ソルジャー”として数々の暗殺を行った過去を持つ。

彼らの過去は消えることはない。急に孤独が癒えることはない。しかし、彼らは自分と向き合い、考える。自分にもできることがあるはず。人生を逆転できるチャンスがあるはず。

これまでマーベル・スタジオ映画は、欠点や悲しい過去を抱えた主人公を描き続けてきたが、本作に登場するキャラクターたちもみなキズや孤独を抱えて、それでも前に進もうとする。彼らは素直ではない。思ってることをすぐに言ったりはしない。冗談ばかり言うし、ちょっとしたことで喧嘩もする。しかし、彼らのヤンチャな行動の“スキマ”に、愛すべきポイントや、心に迫るドラマが宿っている。なので油断は禁物だ。笑って映画を観ていると急に感動したり、グッと心を掴まれたりする。

悲しみを隠してジョークを飛ばし続けるデッドプールや、ポンコツなのに宇宙最強のチーム、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに匹敵する人間味あふれる愛され集団、それがサンダーボルツ*だ!

早くも考察合戦が開始!? タイトルの“*”の謎

と、ここまで何の説明もなく記載してきたが、本作のタイトルは『サンダーボルツ*』で、なぜか最後に“*”の記号がついている。

“*”はアスタリスクと呼ばれることが多い記号で、文章では注釈や脚注を表すときに使われることが多い。プログラムをする人なら掛け算をする記号として使用したり、検索時のワイルドカードとして“*”を指定したことがあるかもしれない。

にしてもなぜ『サンダーボルツ*』なのか? 現段階ではこの“*”について一切、説明がなく、全世界で様々な考察合戦が行われている。

近年のマーベル・スタジオ映画の新作は、公開日まで内容がほぼ明かされないことが多く、ファンは3回、新作を楽しめる。1度目は“公開前”だ。予告編を繰り返し観て、そこに登場する手がかりを基にあれこれ予想したり、想像したりして楽しむ。予想が合ってるかハズれるかなんて問題じゃない。公開前にあれこれ予想しながら待つことが、お金では得られない楽しみなのだ。

そして、2回目はもちろん、映画館での鑑賞だ。どれだけ予想しても絶対にそれを上回る展開が描かれる。どの作品も情報量がギッシリ&見どころ満載なので、観ている間はとにかく楽しい! そして上映後に映画を振り返ったり、あれこれ整理してリピート鑑賞するのが3回目のお楽しみ。映画が始まる前も、鑑賞中も、終わった後も楽しみは続くのだ。

『サンダーボルツ*』も現段階では詳細が明らかになっていない。“*”もただの飾りということはなさそうだ。そもそも、地球にとてつもない脅威が迫っているにも関わらず、アベンジャーズがいない、とはどういうことなのだろう? アベンジャーズ全員が闇に包まれて消滅したのか? もしくは別の場所で別の敵と戦っている? それとも本作が描くのは“アベンジャーズが活躍できない事情のあるユニバース”だから?

さらに言うと本作の主要キャストの多くが来年全米公開の『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』への参加が決まっており、おそらく劇中で新作につながる展開が描かれると考えて間違いない。にも関わらず本作ではアベンジャーズではなく、サンダーボルツ*が地球の危機に立ち向かうのだ。ますますわからん!

なお、“*”は書き方はいくつかあるが本作では6本の線で構成されており、この数字に何か意味があるかと思ったが、ポスターに登場するのは7人のキャラクター。ビジュアルによっては、ひとりだけ仲間外れみたいになっています。すいません、数字の件は忘れてください。本作のプロデューサーを務めるケヴィン・ファイギは、“*”について「それは物語の途中で明らかになります」と宣言している。

公開日を迎えるまで、あれこれ予想して、映画館で衝撃の真相を目撃し、再び映画館に向かう。マーベル・スタジオ映画の醍醐味を『サンダーボルツ*』でも存分に味わえそうだ。

『サンダーボルツ*』

(C)2025 MARVEL 5月2日(金) 日本公開