西島秀俊&グイ・ルンメイが夫婦役で共演、真利子哲也の新作「Dear Stranger」9月公開
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左からグイ・ルンメイ、西島秀俊
西島秀俊とグイ・ルンメイが共演する日本・台湾・アメリカ合作映画「Dear Stranger/ディア・ストレンジャー」が、東映配給のもと9月に公開決定。監督・脚本を「ディストラクション・ベイビーズ」「宮本から君へ」の真利子哲也が担った。
本作は、ニューヨークで暮らすアジア人夫婦の関係が息子の誘拐事件をきっかけに崩壊していくサスペンス。仕事や育児、介護に追われて余裕のない日々を過ごしていた日本人の夫・賢治と台湾系アメリカ人の妻ジェーンが、悲劇に翻弄される中で本音や秘密をあらわにしていく。
西島が賢治役、グイ・ルンメイがジェーン役で出演。多国籍のスタッフが集結した撮影は、2024年11月から12月末までオールニューヨークロケで実施された。西島は「当たり前のように続く日常が突然崩れゆく中、どうやって日常を、人生を取り戻していくのか。ブルックリンやクイーンズを背景に、真利子監督にしか描けない世界観を味わっていただければと思います」とコメント。グイ・ルンメイは脚本を初めて読んだ当時を「独特の気品があり、さまざまな象徴や哲学的な要素を通して、人間の在り方を静かに暗示しているように感じました」と振り返る。
そして真利子は、本作の企画が何度も暗礁に乗り上げたことを吐露。「この過程がまた、儚くも逞しい、悍ましくも美しい、ニューヨークで懸命に生きる家族を描いた映画に相応しく、日米のスタッフが手を取り合って切磋琢磨に準備して、英語、中国語、日本語、スペイン語から手話まで飛び交う脚本を、西島さんとルンメイさんを中心とした俳優陣が粘り強く、見事に演じきってくれました」とも語った。
「Dear Stranger/ディア・ストレンジャー」は、東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国でロードショー。
西島秀俊 コメント
真利子監督の「ディストラクション・ベイビーズ」を観た時から、一緒に仕事をしたいと思っていました。全編ニューヨークロケ、セリフの9割が英語という新たな挑戦には緊張感もありましたが、共演のグイ・ルンメイさんの自然で真摯な演技と素晴らしいスタッフ・キャストの皆さんのお陰で、良い雰囲気の中で集中して作品に取り組めました。当たり前のように続く日常が突然崩れゆく中、どうやって日常を、人生を取り戻していくのか。ブルックリンやクイーンズを背景に、真利子監督にしか描けない世界観を味わっていただければと思います。
グイ・ルンメイ コメント
はじめて脚本をよんで、独特の気品があり、さまざまな象徴や哲学的な要素を通して、人間の在り方を静かに暗示しているように感じました。その表層的には「語られない何か」こそが、人間にとって、最も魅力的で、最も真実に近いものだと感じました。また、監督の過去作品を拝見しても、心の奥深くにある、言葉では表現できない感情や痛みが、かすかに解放される──そんな印象を受けました。そんな監督の導きのもとで、圧倒的にプロフェッショナルでジェントルマンな西島さんとご一緒できたことは本当に光栄でした。今作は、俳優人生において忘れられない大切な一歩になりました。
真利子哲也 コメント
数人の仲間たちと何のあてもなく、アメリカで準備をはじめて数年が経ち、ようやく映画を完成させることができました。この間に世界で色んなことがあって、企画は何度か座礁しながらも、この過程がまた、儚くも逞しい、悍ましくも美しい、ニューヨークで懸命に生きる家族を描いた映画に相応しく、日米のスタッフが手を取り合って切磋琢磨に準備して、英語、中国語、日本語、スペイン語から手話まで飛び交う脚本を、西島さんとルンメイさんを中心とした俳優陣が粘り強く、見事に演じきってくれました。この凄い映画を楽しみにしてください。
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