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“眠れる獅子”がいよいよ目覚めか!? 苦戦続きの名古屋が巻き返しのGWへ

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マテウス・カストロ(名古屋グランパス) (c)J.LEAGUE

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10試合もかかってしまったが、ようやく目覚めの時が来たようだ。開幕6戦未勝利から一時は『JリーグYBCルヴァンカップ』を含む公式戦3連勝と波に乗ったかに見えた名古屋グランパスは、その後の『明治安田J1リーグ』第9節・湘南ベルマーレ戦と第10節・ガンバ大阪戦で連敗。続く『ルヴァンカップ』1stラウンド第2回戦のカターレ富山戦でジャイアントキリングを喫して再びどん底へと転落していた。リーグの順位も最下位となり、11節のホームゲームで迎えるは強豪・サンフレッチェ広島。長谷川健太監督にとってはJリーグ記録となる監督としてのJ1通算594試合目であり、エースのマテウス・カストロも同じくJ1リーグでの200試合目というメモリアルデーで、窮地に追い込まれていた名古屋はこれ以上なく名古屋らしい戦いを演じ、難敵を退けてみせたのだった。

開幕前から負傷者の続出に悩まされてきたチームだったが、ここに来てようやく戦力が揃い始めている。広島戦では大ベテランの永井謙佑が筋肉系のトラブルからぎりぎりのコンディション調整を成功させ、前線で躍動。「前線の選手がメリハリをつけて守備をしてくれたので、パスの出どころも先に読んでいい守備ができた」とDFリーダーの三國ケネディエブスは永井の“スイッチング”に感謝する。その三國にしてもキャンプでの負傷が尾を引いて低調なパフォーマンスが続いていたが、『ルヴァンカップ』敗退で気持ちをリセットすると、相手キーマンのジャーメイン良を完封して守りの要として存在感を示した。前後のタレントが輝けば、縁の下の力持ちたちも渋くチームに貢献。ボランチの椎橋慧也はタイミングの良いパスさばきで攻撃のリズムを刻み、稲垣祥は持ち前のパワフルなディフェンスだけでなく、「今日は開き直って“そこ”を使おうと思っていた」と永井ら前線のDFライン裏への動きに果敢にパスを送り、その一本が先制点につながるなど攻守を締めた。

チームはいまだキャスパー・ユンカーや山岸祐也など負傷欠場中のストライカーも多いが、その点では富山戦で1得点、広島戦で2得点を挙げたマテウス・カストロの復調ぶりは追い風になっている。サウジアラビア移籍後に負ったアキレス腱断裂の影響でまだまだ本調子とは言えない状態だが、「何もチャンスがないところからゴールを生み出せる特殊能力を持っている」と長谷川監督に言わしめる怪物である。富山戦でも広島戦でも、バイタルエリアで少しでも余裕を与えると左足を強振し、ネットを突き破らんばかりの強シュートを叩き込んでいる。自身のメモリアルゲームを2得点で飾った背番号10は「富山で1点、今日は2点、ということは?」という報道陣の問いに、日本語で「ツギ、3テン」とドヤ顔。かつては“戦術マテウス”とも呼ばれたエースに復活の兆しが見えたことでも、チームはここからの巻き返しの風に乗りそうだ。

「ボールを奪って速く攻める」を基調とする高強度サッカーは強敵・難敵揃いのGWも不変のスタイルとして彼らの勝因となっていく。柏レイソルには久保藤次郎や成瀬竣平など名古屋から移籍し活躍する選手もおり、GKの小島亨介は名古屋のアカデミー出身選手。ファジアーノ岡山は副キャプテン徳元悠平の古巣であり、J2時代の2017年以来の対戦という意味でも今回の対戦には多くのスパイスも彩られる。対戦相手の詳細な分析も強みの名古屋だけに、これらの対戦でどのような対策を練り上げてくるかもひとつの見どころではあるのだが、広島戦でハッキリしたのは“自分たちらしく”戦うことで、その表現としての激しい守備、時にオールコートでも展開するプレッシングの荒々しさが名古屋の好不調を見分けるひとつの指針となる。自分たちの勝ち方を思い出した“眠れる獅子”は、「今季は『ACL』を狙う」という目標を諦めていない。GWの連戦はその巻き返しの第一歩として、連戦連勝での順位表ジャンプアップを狙う。柏や岡山など今季好調のチームを叩くことで、その勢いは間違いのないものへと変わっていくはずだ。

『明治安田J1』第13節・名古屋×柏は4月29日(火・祝)、第15節・名古屋×岡山は5月6日(火・休)に豊田スタジアムにてキックオフとなる。2試合とも『グランパスワンダーランド』と銘打ったスタジアムイベントが開催され、小中高生1万人を無料招待。柏戦は4月24日(木)まで、岡山戦は5月1日(木)まで申込受付。同伴の大人チケットも割引販売される。2試合とも熱気球搭乗体験やふわふわ遊具などが楽しめ、柏戦では「パウ・パトロール」のステージイベント、岡山戦では大道芸パフォーマンスなどイベントが目白押し。試合の模様はDAZNでライブ配信。チケット発売中。

文:今井雄一朗

名古屋グランパス対柏レイソル 明治安田J1リーグのチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2558783

名古屋グランパス対ファジアーノ岡山 明治安田J1リーグのチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2558785

2025グランパスワンダーランド「小中高生10,000人招待」申込フォーム
https://form.jleague.jp/members/auth/index/NG/20154_evdb_268?cid=nmkdbRpFull&mode=default&favopp=NG_20250429_TOJ2025GWW

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