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『ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠』三菱一号館美術館で オランジュリー美術館、オルセー美術館のコレクションからふたりの代表作約50点が来日

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ピエール=オーギュスト・ルノワール 《ピアノの前の少女たち》1892年頃、油彩・カンヴァス オランジュリー美術館 ©GrandPalaisRmn (musée de l'Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF

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東京・丸の内にある三菱一号館美術館では、2025年5月29日(木)より、『ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠』展を開催する。同展は、パリのオランジュリー美術館が、オルセー美術館の協力を得て、ルノワールとセザンヌ両画家に初めて同時にフォーカスし、企画・監修をした世界巡回展。日本では唯一の会場となる三菱一号館美術館に、両画家の代表作約50点が集結する。

モネと並ぶ印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841~1919)と、「近代絵画の父」と呼ばれるポスト印象派の画家ポール・セザンヌ(1839~1906)。初期において印象派の画家と活動したふたりだったが、セザンヌが印象派から離脱した後も、ルノワールは南仏レスタックにセザンヌを訪ねて共に制作するなど両者の関係は良好だった。後に共通の友人のふたりの娘がそれぞれルノワールの甥と、もうひとりがセザンヌの息子と結婚したことで両家は親戚関係となり、その絆は現在も続いている。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 《ピエロ姿のクロード・ルノワール》 1909年、油彩・カンヴァス オランジュリー美術館 © GrandPalaisRmn (musée de l'Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF

このふたりの作品を紹介するオランジュリー美術館は、モネの水蓮の大作で知られるが、実は20世紀美術を主に扱った画商ポール・ギヨーム(1891~1934)のコレクションを核のひとつとする美術館だ。「フランスで最初のモダン・アートの美術館」ができることを望んでいたギヨームは、ルノワールとセザンヌを古典とモダンの両方の様式における先駆者と見なし、印象派・ポスト印象派の作家のなかでは、このふたりの作品のみを収集した。

印象派での活躍後、古典へ回帰した後に更なる独自の世界を確立したルノワールと、「自然を円錐、円筒、球として捉える」ことで永続的で構造的な世界を構築しようとしたセザンヌの作品は、モダン・アートの原点と意識することで、観る者により新鮮な驚きをもたらしくれるに違いない。

注目作は、ルノワールが最後までアトリエにおいていたものを画家の死後にギヨームが収集した《ピアノの前の少女たち》や、単純化された形態が響きあうセザンヌの《画家の息子の肖像》など。さらに同展では、ふたりの影響を受けたピカソの新古典主義時代の代表作《布をまとう裸婦》なども展示される。

ポール・セザンヌ 《画家の息子の肖像》 1880年頃、油彩・カンヴァス オランジュリー美術館 © GrandPalaisRmn (musée de l'Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF

<開催概要>
『オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠』

会期:2025年5月29日(木)~9月7日(日)
会場:三菱一号館美術館
時間:10:00~18:00、金曜(祝日を除く)、第2水曜日、8月の土曜、9月1日(月)~9月7日(日)は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜(6月30日、7月21日、7月28日、8月11日、8月25日、9月1日は開館)
料金:一般2,500円、大学1,500円、高校1,300円
公式サイト:
https://mimt.jp/ex/renoir-cezanne/

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