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「花まんま」鈴木亮平ご満悦、“妹”有村架純の全力大声ツッコミが客席に響き渡る

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「花まんま」の初日舞台挨拶にて、左から前田哲、鈴鹿央士、鈴木亮平、有村架純、ファーストサマーウイカ

映画「花まんま」の初日舞台挨拶イベントが本日4月25日に東京・丸の内TOEIで行われ、キャストの鈴木亮平、有村架純、鈴鹿央士、ファーストサマーウイカ、監督の前田哲が登壇した。

朱川湊人の小説をもとにした同作は、両親を早くに亡くし、大阪の下町で暮らす兄妹の不思議な記憶をめぐる物語。鈴木が兄の加藤俊樹、有村が結婚を控える妹フミ子、鈴鹿央士がフミ子の婚約者・中沢太郎、ファーストサマーウイカが俊樹の幼なじみである三好駒子を演じた。

鈴木は「この映画は兄妹の物語だけではありません。親から受け継がれた命。それを次の世代にどう伝えていくか。別れざるを得なかった人との喪失感からどう立ち直るのか……いろんな感情を思い出していただける作品だと思います」と観客に語りかける。役作りにあたり、脚本には書かれていない兄妹のバックボーンまで想像して取り組んだそうで「僕が一番こだわったのは思春期。劇中では子供時代と大人になってからの間の物語がないんです。だから『妹の思春期、めっちゃ大変やった』という設定にして、そこを経てきたからこその空気感が見えたらいいなと思いながら演じました」と振り返った。そんな“兄”をよそに、有村は「撮影前にお互いの演技プランを明かしたりしないので、今初めて知りました」とけろり。鈴木は「本人は気付いてないものなんですよね、自分の思春期が大変だったってことに。だからちょうどいいと思いますよ」と述べ、フミ子と有村を重ね合わせるように苦笑した。

フミ子は別人の記憶を持つという難しい役どころ。有村は「フミ子にとって“別の女性”の存在は恐怖なのかそうでないのか?と自問自答しながら役を紐解いていきました」と話し、「私も実際に姉がいますが、異性の兄妹となるとまた関係性が違うな、少しドライな距離感が心地いのかなと想像しながら演じました。でも根底には感謝の気持ちがあるからラストシーンにつながっていくんだと思います」と述懐する。鈴木が「フミ子役が有村さんで心から幸運でした」と伝えると、有村も「自分の映画デビュー作『阪急電車 片道15分の奇跡』で作品をご一緒してから14年。お互いの地元である関西を舞台にした作品でまたご一緒できたのは縁を感じますし、地元のお兄ちゃんじゃないですけど、親近感を持って演じられました」と感慨深そうにほほえんだ。

鈴鹿はカラスと話せるという役柄を演じるため、役作りの一環でカラスの人形を身近に置いていたという。「ずっと自宅にカラスの人形がいる状態で過ごしていましたが、目は慣れたかな?ぐらい。実際のカラスとは全然違うし、生地……いや、質感も違うので」と淡々と話す鈴鹿に、鈴木は「実際のカラスはどんな“生地”だったの?(笑)」と面白がって質問。鈴鹿は「触らせてもらったらフワフワじゃなくて、ちょっと硬くて」と説明し、「実際のカラスは僕がカアッて言ったらうなずいてくれたり、伝わってる気がするなという感触がありました」と、役と同じ“素質”をうかがわせた。

また登壇者たちは、フミ子の口癖にちなみ、「花まんま」チームの誰かに“一生のお願い”をするなら?というお題にフリップで回答。「ウイカさんの声を少しわけてほしい」と願いを明かした有村は「声に芯があって早口でも聞き取れるって、お芝居をしている身としてはすごく欲しいスペック」と羨望のまなざしを向け、マイクなしでも話してみせるが、ウイカの声量にはやはりかなわない。続いて鈴木は「有村さん、関西弁でつっこんで下さい」とリクエスト。鈴木が「今日は映画『アンパンマン』にお越しいただきありがとうございます!」と渾身のボケを振ると、有村は「アンパンマンちゃうねん!!」と全身全霊のツッコミを披露する。2階席の観客にまで届いていたようで、鈴木は満足そうに笑みをこぼした。

「花まんま」は全国で上映中。

©2025「花まんま」製作委員会