ゴラッソ2発のＦＣ東京の2連勝か？　中8日の清水の3連勝か？

国立での勝利を生かさなければいけない。ＦＣ東京は4月25日・国立競技場での『明治安田Ｊ１リーグ』第12節・ガンバ大阪戦で第３節以来となる２か月ぶりの勝利を飾った。

８戦勝ちなしの呪縛を解き放ったのは62分にピッチに送り出された俵積田晃太だった。スコアレスドローがチラつく86分自陣でボールを受けるとそのままドリブルで前進、ＤＦを引き連れ、囲まれながらもゴール前へ侵入し見事にゴラッソを決めて見せた。90分には70分に投入された橋本拳人の横パスを62分に途中出場した高宇洋がダイレクトで右足を振り抜いてビューティフルミドルをズバリ。さらに90＋4分に高のスルーパスに俵積田が抜け出しシュートを放つとオウンゴールを誘った。これまで8勝2分1敗と相性のいい国立でFC東京が9試合ぶりとなる白星を飾ったのだった。

殊勲のスーパーゴールを決めた俵積田が「非常にうれしい、気持ちのいいゴール。今までの苦しさがすべて吹き飛んだような感じ。今季チャンスは作れていたが、なかなか得点に結びつかない中での１点だったので、チームにも自分にも勢いを付けるゴールになったと思う。ここから連勝していきたい」と前を向けば、高も「なかなか勝てていなかったので、自分のゴールよりも勝ったことがすごくうれしい。次につながるキッカケになるといいと思う。この1勝だけでは足りないし、いかに継続していくかが大事。またすぐに試合があるので、今日の良かった部分を継続し、課題もあるので全員で共通意識を持って改善していきたい」と次を睨んだ。

試合後、松橋力蔵監督も「俵積田のあの1点で凝り固まったものを一気に解きほぐしたような感じを受けた。『あのようなシュートが打てるんだ』とか、『あそこが見えるんだ』とか、中央のコンビネーションであったり、走っている選手に合わせるタイミングであったり、そういうものが一気につながり、ゴールが持つ大きさを久しぶりに感じた。(今後の流れを変える契機になったかという問いに)そうしなければいけない」と手応えを口にした。

対する清水エスパルスは2連勝とひと足先に乗ってきた。4月16日・第12節・横浜Ｆ・マリノス戦は後半早々に0-2のビハインドを負ったが、右IH中原輝のフリーキック、途中出場の乾貴士のドリブルからのミドルシュートなどで畳み掛けて3-2の逆転勝利を飾ると、4月20日・第11節・アビスパ福岡戦は前半の終盤に一気呵成の攻撃を披露。3分右SH松崎快のロングシュートが幸先よく決まったが、すぐさまPKを献上し1-1と試合を振り出しに戻した。それでも45＋2分に松崎の右CKをボランチのマテウス・ブエノがニアで巧みにヘディングシュート、3分後にはトップ下・乾のサイドチェンジから右SB北爪健吾がクロスを送るとゴール前に飛び込んだ松崎がコースを変えて連続ゴール。後半、福岡の反撃に遭うも、ゴールだけは許さずに3-1で連勝した。

Ｊ１での通算対戦成績はFC東京が22勝7分13敗の勝ち越し。2021・2022年シーズンはともに1勝1敗に終わった。2021年第16節・清水3-0FC東京、第34節・FC東京4-0清水、2022年第15節・清水FC0-3東京、第24節・FC東京0-2清水と明確なスコアで勝負を分けたてきた。

果たして、国立で浮上のキッカケを掴んだＦＣ東京が2連勝をマークするのか、中8日の準備万端で乗り込む清水が3連勝をマークするのか。『明治安田Ｊ１』第13節・FC東京×清水は4月29日(火・祝)・味の素スタジアムにてキックオフ。当日は「TOKYO FAMILY DAY」を開催。「パウ・パトロールとあそぼう！」ステージショーを実施、マーシャルとラブルが味スタにやって来る。青赤パークsupported by JOYPOLISにはこどもに人気の働くクルマやふわふわ遊具が集結する。試合の模様はDAZNでライブ配信、NHK総合にて生中継。チケットはチケットFC東京(Ｊリーグチケット)で発売中。

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