Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』公開日決定 ストーリー&特報も公開

細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』公開日決定 ストーリー&特報も公開

映画

ニュース

ぴあ

『果てしなきスカーレット』ティザービジュアル (C)2025 スタジオ地図

続きを読む

細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』の公開日が11月21日(金) に決定し、12月12日(金) よりアメリカでも劇場公開されることが発表された。

『未来のミライ』でアニー賞を受賞し、米アカデミー賞長編アニメーション部門にもノミネート。『竜とそばかすの姫』で、第74回カンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクション「カンヌ・プルミエール」部門に正式招待されるなど、日本のみならず世界中の観客を魅了し続けてきたアニメーション映画監督・細田守。本作は「『竜とそばかすの姫』での“U”の世界で手ごたえを感じ、まったく新しいルックでアニメーションの可能性を広げたいと思った」と、監督が語る最新作だ。

併せて、ストーリーとティザービジュアル、特報も公開。主人公・スカーレットは、とある国の国王である父を殺された王女。しかし、その復讐に失敗したスカーレットが目を覚ますとそこは“死者の国”だった。狂気にあふれたこの“死者の国”では、宿敵に復讐を果たし、“見果てぬ場所”にたどりつかなければ〈虚無〉となり存在が消えてしまうという。スカーレットは〈虚無〉とならずに、宿敵に復讐を果たすことができるのか。果てしなき復讐への旅路が始まる。

今作について監督は「2021年にコロナ禍があり、世界はコロナというウイルスに対し一致団結していたように思っていました。ところが2022年、それが終わりかけたタイミングに世界のあちこちで戦争が起こり、世の中がカチッと悪い方向に変わった感覚がありました。平和ではない世の中をどうやって生きていくべきなのか、ということの答えを、世界中の人が求めている。今作品を作るなら、そういうみんなの切実な気持ちに対し、向き合って映画を作るべきじゃないか、というところから『果てしなきスカーレット』という作品を発想したんです」と、本作を製作するきっかけについてコメント。

また、「世界で起こっている出来事を見ると、深い遺恨や復讐心が次々と生まれてしまう状況だと感じています。“復讐”すれば“報復”がある。どこかでそのループから抜け出さないといけないけれど、簡単に抜け出せるような甘いものではない。映画の中で“復讐”せざるを得ない状況に主人公が追い詰められたら、どのような行動をとるべきなのか? 課題を突き付けられた気がしました。それで“復讐の物語”を作ろうと思ったんです」と、今作のテーマを復讐とした理由を明かした。

公開されたのは、本作の主人公である王女・スカーレットの純白のドレスが血に染まりながらも、手には鋭い剣を持ち、たくさんの死体の上から鋭い表情でこちらを見据えているティザービジュアル。「生きるべきか。」というキャッチコピーは、スカーレットの心の内の葛藤なのか、それとも、観客への問いかけなのか……。スタジオ地図・細田作品を象徴する、主人公と“青空”や“入道雲”が描かれた、見る人の心を明るくするビジュアルからは一変した、狂気をはらんだビジュアルとなっている。

特報では、宿敵への復讐を果たしに旅に出るスカーレットと砂漠に覆われた“死者の国”と呼ばれる世界のカットが多数公開。砂漠の中にそびえ立つ荘厳な城や密集するたくさんの人々、火山、雷など繊細なタッチで描かれた“死者の国”の様子や、竜の存在も明らかとなった。

また、剣を抜きながら険しい表情で迫るスカーレットも登場。たくさんの兵士相手にひとり戦うシーンや顔中砂まみれになっている姿など、鬼気迫る表情も映し出される。一方、汚れひとつない純白のドレスを身にまとったスカーレットも現れ、どんな展開が待っているのか期待が高まる。

■細田守監督 コメント全文
この作品を考え出したのは2022年3月頃です。
2021年にコロナ禍があり、世界はコロナというウイルスに対し一致団結していたように思っていました。ところが2022年、それが終わりかけたタイミングに世界のあちこちで戦争が起こり、世の中がカチッと悪い方向に変わった感覚がありました。日常だと思っていたものが崩れていく様子を毎日ニュースで僕らは知ることになる。自分自身が生きていること、過ごしている世の中、そして今のこの平和というものは非常に危ういものだと、ショックを受けました。
平和ではない世の中をどうやって生きていくべきなのか、ということの答えを、世界中の人が求めている。答えがあるのかないのかわからないけれども、みんなどうしたら争いが解決するのか、どうしたら僕らは安心して生きていけるのか、という答えをみんな必死に探している。今作品を作るなら、そういうみんなの切実な気持ちに対し、向き合って映画を作るべきじゃないか、というところから『果てしなきスカーレット』という作品を発想したんです。
世界で起こっている出来事を見ると、深い遺恨や復讐心が次々と生まれてしまう状況だと感じています。「復讐」すれば「報復」がある。その連鎖は延々終わらない。どこかでそのループから抜け出さないといけないけれど、簡単に抜け出せるような甘いものではない。映画の中で「復讐」せざるを得ない状況に主人公が追い詰められたら、ないしはもし僕らが追い詰められたとしたら、どのような行動をとるべきなのか? 頭では「復讐」のループを断ち切らないといけないと分かっていても、感情的にそんなことが可能なのか? 課題を突き付けられた気がしました。
それで“復讐の物語”を作ろうと思ったんです。

『果てしなきスカーレット』特報

<作品情報>
『果てしなきスカーレット』

11月21日(金) 公開

公式サイト:
https://scarlet-movie.jp/

(C)2025 スタジオ地図