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“割り切れない人間の複雑さ”が時代と世界を進めていく、文学座「肝っ玉おっ母とその子供たち」開幕

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文学座 アトリエ本公演「肝っ玉おっ母とその子供たち」より。(撮影:宮川舞子)

文学座 アトリエ本公演「肝っ玉おっ母とその子供たち」が、本日5月2日に東京・文学座アトリエで開幕した。

これは、ベルトルト・ブレヒトの戯曲「肝っ玉おっ母とその子供たち」を、西本由香の上演台本・演出で立ち上げるもの。17世紀、ヨーロッパ各国を巻き込んだ30年戦争の戦火の中、“肝っ玉おっ母”ことアンナ・フィアリングは3人の子どもたちを連れて、幌車を引いて戦場から戦場へ商売をして暮らしている。2人の息子は兵隊に取られ、残った娘カトリンとアンナは戦火を潜り抜けたくましく生き抜くが……。

開幕に際し西本は「この作品の上演が決まってから一年以上、この台本とともに時間を過ごしてきましたが、いざ稽古が始まると、その日々は驚くほどあっという間に過ぎていきました。この作品に親しむほどに『戦争』という言葉と人間の生きるエネルギーは切っても切り離せないものであることを実感しました。勇敢さや、正直さ、優しさといった美徳が人を殺すこともある。愚かさや貪欲さが生きる為に必要な時もある。割り切れない人間の複雑さが、時代、世界を前へ、前へと進めていくのでしょう。最後までごゆっくりご覧ください」とコメントしている。

上演時間は休憩を含む2時間55分を予定。公演は5月18日まで行われる。

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