メロスはほとんど登場しない、渡辺源四郎商店「逃げろセリヌンティウス」幕開け
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渡辺源四郎商店 第40回公演 なべげん太宰まつり 渡辺源四郎商店「逃げろセリヌンティウス」より。(撮影:田中流)
渡辺源四郎商店 第40回公演 なべげん太宰まつり 渡辺源四郎商店「逃げろセリヌンティウス」が、昨日5月3日に東京のザ・スズナリで開幕した。
「なべげん太宰まつり」は、渡辺源四郎商店が太宰治作品を原作とした作品を上演する企画。「走れメロス」を原作とした「逃げろセリヌンティウス」では、“セリヌンティウスは果たして本当にメロスを信じていたのだろうか”という視点から作品を分析・再構築する。
「逃げろセリヌンティウス」の作・演出を手がける畑澤聖悟は開幕に際し、「メロスは見知らぬ老人の一言を真に受けて王殺しを決意します。ヤバいヤツです。こんなのを親友にして平気なセリヌンティウスとはどんな人間なのでしょう。そして、その友情の輪にのこのこ加わってしまう暴君ディオニスにはいかなる事情があったのでしょう。考えるうち、メロスがほとんど登場しない『走れメロス』が出来上がりました! ぜひお越しください」とコメントしている。
「逃げろセリヌンティウス」の上演時間は約1時間25分。本作は5月6日までザ・スズナリで上演されたのち、17日から19日まで青森・渡辺源四郎商店しんまち本店2階稽古場でも上演される。なお「なべげん太宰まつり」の一環として、10・11日には長崎・アトリエPentAにて渡辺源四郎商店Presentsうさぎ庵Vol.22「散華 SANGE」も披露される。
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