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“ありのまま”で“演じる喜び”が爆発、シニア劇団・シアターRAKU「夏の夜の夢」開幕

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山元清多没後15年メモリアル シアターRAKU 創立28周年記念公演「あちゃらかオペラ『夏の夜の夢~嗚呼!大正浪漫編~』」より。(撮影:横田敦史)

流山児祥が主宰するシニア劇団のシアターRAKU 創立28周年記念公演「あちゃらかオペラ『夏の夜の夢~嗚呼!大正浪漫編~』」が、昨日5月5日に東京・space早稲田で開幕した。

山元清多の没後15年メモリアルを冠した今回は、山元が2009年にオペラシアターこんにゃく座に書き下ろした“シェイクスピア翻案音楽劇”を、流山児の演出で立ち上げる。劇中では大正12年の夏至の頃、軽井沢にある大久保公爵の別荘の庭と妖精たちが棲む三笠の森での“夢”の一夜が描かれる。

流山児は「人生を背負って劇現場に生きる、彼らの等身大のカラダが演じる喜劇。6カ月稽古は、ニンゲンというイキモノが生み出すエロスの解放区であった。どんなに老いても『ありのまま』『そのまま』で、『演じる喜び』を爆発する! それでいい、それがイイ!のである。何よりも肯定する生の歓喜!」とコメントした。

公演は5月17日まで。

流山児祥コメント

元さん(山元清多)は、自らの戯曲を「台本」と呼び、黒テントや流山児★事務所という「集団」に向け書き続けました。デビュー作「海賊」(大学生の時、紀伊國屋ホールで観劇)の港湾労働者や下町の若者たち=庶民の生活を描いて以来、低い目線で庶民のドラマを一貫して描きました。ブレヒトを日本に置き換えた「ハザマとスミちゃん」シェイクスピアをアジアに置き換えた「悪漢リチャード」戦後のニッポンの「焼跡のマクベス」などです。

そして、本作品はシェイクスピアの「夏の夜の夢」を、明治・昭和という《戦争の時代》の谷間に、束の間、花開いた大正デモクラシーと大正モダンの時代の劇に仕上げています。これが、シアターRAKUに、ぴったりと確信しました。人生を背負って劇現場に生きる、彼らの等身大のカラダが演じる喜劇。6カ月稽古は、ニンゲンというイキモノが生み出すエロスの解放区であった。どんなに老いても「ありのまま」「そのまま」で、「演じる喜び」を爆発する! それでいい、それがイイ!のである。何よりも肯定する生の歓喜!

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