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新井英樹「無名の人生」に「うほーっと大興奮!」大森時生や監督の母も推薦

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「無名の人生」新場面カット

長編アニメーション「無名の人生」を鑑賞した著名人からコメントが到着。マンガ家の新井英樹、テレビ東京のプロデューサー・大森時生、芸人のチャンス大城らが感想を寄せた。

本作は、いじめられっ子の孤独な少年が父親の背中を追ってアイドルを目指す物語。蔑称や源氏名などあらゆる呼称で呼ばれた彼の生涯が、数々の社会問題を背景に全10章で描かれる。「音楽」「ひゃくえむ。」の岩井澤健治がプロデューサーを務め、鈴木竜也が長編監督デビュー。ラッパーのACE COOLが主人公の声を担当した。

新井は「迸る熱とイメージの津波に乗せて無口な主人公が流れ辿る人生100年の物語。怒涛の果てのエンドロールを迎えた時にタイトル『無名の人生』の大きな意味と意義が浮かび上がる! うほーっと大興奮!」と、大森は「人生というものの、取り返しのつかなさ。不可逆であるということは、人間に与えられた罰のようでもあり、赦しでもあるのかもしれない。『無名の人生』の静謐さの中に潜む緊張感は、私たちを貫き続ける」と推薦。チャンス大城は「色んな人とセックスだ! 金持ちだ! 高級車だ! 高級マンションだ! いったいなんなんでしょうね? 人間って。あのこが幸せならそれでいいですよね。そして仕事がんばる、それでいいですよね」とつづった。また、鈴木の母は「まさかウチの息子にこんな事ができるとは! 1回、頭の中を調べさせておくれ...」とコメントしている。

あわせて新場面カットも解禁。テレビのニュース画面や、アイドルグループが活動するシーンなどが切り取られた。なお明日5月8日には東京・新宿武蔵野館で先行上映会が行われ、鈴木と岩井澤のアフタートークも予定されている。

アヌシー国際アニメーション映画祭の長編コントルシャン部門に出品される「無名の人生」は、5月16日より全国で順次公開。田中偉登、宇野祥平、猫背椿、鄭玲美、鎌滝恵利、西野諒太郎(シンクロニシティ)、中島歩、毎熊克哉、大橋未歩、津田寛治も声のキャストに名を連ねた。

新井英樹(マンガ家)コメント

面白さは保証するから情報を入れずに観てほしい。描き殴ったかのような狂ったような事件と想像しなかった展開。「このご時世でそれをやる? そう、だからこそやる!」意気に喝采! 迸る熱とイメージの津波に乗せて無口な主人公が流れ辿る人生100年の物語。怒涛の果てのエンドロールを迎えた時にタイトル「無名の人生」の大きな意味と意義が浮かび上がる! うほーっと大興奮!

ISO(ライター)コメント

獲得した幾つもの名前が自己と他者を紐付け、ある男の人生を形成していく。無軌道にも思える旅路の果てに開示される、真のアイデンティティたる名前がこれほど感動的に響くとは。台詞に頼らずとも映像詩で雄弁に物語る鈴木竜也と、言葉と音だけで情景を浮かび上がらせるACE COOL。この2人が組めば物語はここまで高く、遠くまで飛んでいけるのか。日本産アニメーションの新たな地平を目撃するかのような一作だった。

大森時生(テレビ東京 プロデューサー)コメント

「無名の人生」はどうしてこうも切ない気持ちになるのだろう。語られない過去、交わらない言葉、そして人と人との巡り合わせ。
それは、私たちが生きている物語そのものでもあるからかもしれない。人生というものの、取り返しのつかなさ。不可逆であるということは、人間に与えられた罰のようでもあり、赦しでもあるのかもしれない。「無名の人生」の静謐さの中に潜む緊張感は、私たちを貫き続ける。

折田侑駿(文筆家)コメント

とんでもないもので溢れる時代に、本当にとんでもないものと出会ってしまった。いまのところ世界的には無名の作家である鈴木竜也がほとんどひとりで手がけたこの作品は、紛れもなく怪物だといえるだろう。人によってはまだ「小さい」と感じるかもしれない。個人でつくった映画なのだから。けれども怪物であることは誰もが認めざるを得ないはず。そう、やがて世界を揺るがすような──。
この“小さな怪物”を、いち早く見つけてほしい。いろいろと後悔する前に。

チャンス大城(芸人)コメント

絵が繊細で、そしてどんどん斬新な展開があり、ずっとハラハラドキドキしながら観てていじめや芸能界の闇や若者の薬や自殺や戦争や人間のあざとい部分や欲深い部分むきだしで。僕はここだけの話なんですが、昔から人生をずっと楽しめない自分がいて、心に穴が空いてるというか、ずっと小さな憂鬱がぼーーーーーいう感じであるんです。なんて説明したらいいかわからないんですが。もちろんまわりの皆様には感謝ですよ! まわりの皆様に生かされてる。間違いありません。でもなんか心に穴があいてる僕にこの映画はがんばろや!! 色々あるけどって言ってくれているような。そして誰の台詞か言いませんが「大好きな人がなくなってずっと忘れられない。だからこの街にいるお前はいけ」っていう台詞があったんですがなんかピュアなあったかいシーンでとにかく一言では言い表せないすごい映画です。色んな人とセックスだ! 金持ちだ! 高級車だ! 高級マンションだ! いったいなんなんでしょうね? 人間って。あのこが幸せならそれでいいですよね。そして仕事がんばる、それでいいですよね。

長久允(映画監督 / 脚本家)コメント

「家畜人ヤプー」や「火の鳥」や「2001年宇宙の旅」や「ファンタスティックプラネット」に並ぶ! て言うか「創世記」に並ぶ(並んではいけない)物語だ!!! もしくは全ての寓話を集約したイロモネア。悲劇とボケ数の量を天秤にかけ続けてエンドロールに辿り着いた時に、視界に広がるあの色の美しさよ。ガガーリンじゃん。つまり最高でした。

監督のお母さま コメント

まさかウチの息子にこんな事ができるとは! 1回、頭の中を調べさせておくれ...映画を観て「展開はやっ!」と置いてかれながらも、気づけば台所でエンディングを口ずさんでいる母より...♪

©鈴木⻯也