“OSKの生まれ故郷”大阪松竹座でのトップお披露目に向け、翼和希が思い語る
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翼和希
松竹創業130周年 OSK日本歌劇団「レビュー 春のおどり」に向け、昨日5月7日に大阪府内にて製作発表記者会見が行われた。
松竹創業130周年 OSK日本歌劇団「レビュー 春のおどり」は、昨年9月にトップスターに就任した翼和希のトップお披露目公演。会見には翼のほか、第一部「翔~Fly High~」の構成・演出・振付を手がける花柳寿楽、第二部「The Legendary!」の作・演出を手がける中村一徳のほか、専科2人を除き、OSK日本歌劇団劇団員「春のおどり」出演者らが勢ぞろいした。
寿楽は、「OSKさんの振付はおそらく10本以上させていただいていると思いますが、演出としては3本目になると思います。自分なりに、翼さんの魅力が満載の日本物のショーにできたらいいなと思っていて、今いろいろと案を練りつつ進めております。自分が観たい、日本舞踊の新しいショーを作れたらと思っていますので、どうぞ劇場にお運びいただけたら」とあいさつする。
「8年ぶりにOSKさんの大阪松竹座、新橋演舞場公演の演出をさせていただくことになりました!」と笑顔を見せた中村は「OSKさんの公演には、日本を代表するような素晴らしい先生方がスタッフに名を連ねていらっしゃいますが、もし私が1つだけ負けないものがあるとしたら、OSKの公演をおそらく一番よく観ていることではないかなと(笑)。客席で、OSKの皆さんが発する感動やエネルギー、喜びをたくさん浴びてきた演出家だと思いますので、その感謝の気持ちを糧に稽古に励みたいと思います」と意気込みを述べた。
続いて翼があいさつ。翼は「昨年9月にトップスターに就任させていただいてから約半年間、国内外各地で公演をさせていただき、たくさんの経験や出会いをしてまいりました。そしていよいよ6月にOSKの生まれ故郷でございます大阪松竹座、そして新橋演舞場と、松竹様創業130周年という大変おめでたい年にこうしてOSK日本歌劇団員として舞台に立てますこと、心よりうれしく思っております。個人といたしましては、お披露目公演ではありますが新しいOSKメンバーのお披露目公演だと思っております。この作品をきっかけにOSKのことを知っていただき、広く深く愛していただける劇団になれるよう、精一杯努めてまいりたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします」と言葉に力を込めた。
トップ娘役の千咲えみは「『春のおどり』、そして大阪松竹座での公演は、私たちOSKにとってとても特別で大切な公演でございます。新体制のOSKのスタートを、1人でも多くのお客様に劇場で見届けていただけたらと思います」と話して、笑顔を見せた。その後、登壇者全員が一言ずつあいさつした。
後半は質疑応答の時間に。大阪松竹座公演での思いを改めて問われた翼は「舞台に対しての思いという点では今までと変わりはないのですが……」と前置きしつつ、「でも松竹座の舞台はやはりOSKの生まれ故郷である特別な場所ですし、その真ん中に立たせていただくということは、(OSKの)103年分の歴史を背負うことだと思っています。ただ、ありがたいことにこの半年間、いろいろなところで公演をさせていただき、経験としていろいろなものを得ることができましたので、それを生かしたうえで舞台に立てたら……とはいえ、やっぱりまだ緊張はしています(笑)」とはにかんだ。
また演出家たちに記者が、「今のOSKに向けて構想しているプランはあるか」と尋ねると、中村は「翼さんはじめ今のOSKの人たちでしか作れないものを作りたいという思いはありますが、歌劇という点では先人や歴史も大切ではあるので、OSKが今まで歩んできた道や伝統を感じるものも少し入れたいなと思っています」と明かした。寿楽はサッカー日本代表を例に挙げつつ「サッカー日本代表にとって、かつてはワールドカップに出場すること自体が大変なことでしたが、今はベスト4や優勝を狙うようになった。OSKさんも、僕が最初に携わらせていただいたときは松竹座がある意味ゴールでしたが、今は、聖地だからといってそんなに震えるほど緊張するわけではない、“正しく緊張”する場所のはず。さらにOSKという劇団は、革新的なことができる、恐れず向かっていける人たちが集まっている劇団だと思いますので、今回は伝統を大事にしながら少し攻めた、日本舞踊のレビューが作れたらと思っています」と語った。
最後に、これからについての思いを問われた翼は「芸事に精進を重ねることはこれまでと変わりなく、どんどん突き詰めていきたいなと思っております」と真摯に述べつつ、「歌劇団の良さは同じメンバーで同じ作品に向き合って、みんなで高め合うことができることかなと思っています。ですので、お互いの良さは伸ばしつつ、得手不得手についてはカバーし合いながら“上昇気流”を生み出したい、さらに自分がその中心でありたいなと思っています」と力強く語った。
松竹創業130周年 OSK日本歌劇団「レビュー 春のおどり」は6月14日から24日まで行われ、その後、松竹創業130周年 新橋演舞場100周年 OSK日本歌劇団「レビュー 夏のおどり」が8月22日から26日まで東京・新橋演舞場にて上演される。「レビュー 夏のおどり」のチケット一般前売りは6月27日10:00にスタート。
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