三島由紀夫生誕100年を祝う朗読劇が開幕、朝海ひかる「有楽町で会いましょう!」
ステージ
ニュース

朗読公演 三島由紀夫生誕100年記念「近代能楽集」よりⅠ「邯鄲」「葵上」より。(撮影:友澤綾乃)
朗読公演 三島由紀夫生誕100年記念「近代能楽集」よりⅠ「邯鄲」「葵上」が、昨日5月13日に東京・有楽町朝日ホールで開幕した。
これは、 能の謡曲をもとにした三島由紀夫の戯曲集「近代能楽集」より、「邯鄲」「葵上」を、大河内直子の演出で朗読劇として立ち上げるもの。「邯鄲」では不思議な枕を巡る物語、「葵上」では深夜の病室を舞台に、ある男女の三角関係が描かれる。出演者には朝海ひかる、多和田任益、中尾暢樹、田野聖子、今拓哉、青山達三、尾上菜摘、合田くるみ、千葉紅花、溝口悟光らが名を連ねた。
開幕に際し朝海は「『葵上』では六条康子、『邯鄲』では次郎の夢の中に登場する美女を朗読させていただいております。三島由紀夫さんのゾクゾクする様な言葉の数々、驚きの展開、それに歌も踊りもあります! 有楽町で会いましょう!」とコメント。多和田は「三島由紀夫作品にまた触れられることを改めて幸せに感じています。朗読劇ですが、衣装も纏い、動きもついたストレートプレイの間をゆく公演になっています。2日間と限られた時間ではありますが、一人でも多くの方に三島さんの言葉と世界観に浸っていただけたら嬉しいです。お待ちしています」と観客にメッセージを送る。中尾は「お越しくださった皆様ありがとうございました。少しでも世界観を楽しんでくれたら幸いです。少し怖いような、けれど愛だったり美しさだったり。劇場にてお待ちしております」と語った。
また演出の大河内は「三島由紀夫生誕100年をお祝いして、20代から70代まで、経験と才能豊かな俳優、スタッフが集まりました。言葉に宿る三島さんの生命は鮮烈で、みなで共に三島さんの言葉を寿ぎ育んだ時間は有り難く貴い。この時間をお客様と共に分かち合えることを、心より感謝して。カンパニー一同、劇場でお待ちしてます」と述べた。公演は本日5月14日まで。
%play_3518_v2%