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“亡霊”を目撃していただきたい…桑折現×西田悠哉「マッチョと亡霊」開幕

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一人の俳優のための五人の演出家による上演 I「マッチョと亡霊」より。(Photo by Kim Sajik)

一人の俳優のための五人の演出家による上演 I「マッチョと亡霊」の4都市巡演が、京都・THEATRE E9 KYOTOで5月10日にスタートした。

これは、2022年に富山県氷見市に移住した桑折現が、5人の劇作・演出家それぞれに“1人の俳優の上演”のための作品を書き下ろしてもらい、1作品ごとに4都市を巡演する連続上演プロジェクト。第1弾「マッチョと亡霊」では、劇団不労社の西田悠哉が作・演出を務め、そのほかの演出家に前田耕平、akakilikeの倉田翠、したための和田ながら、あごうさとしが名を連ねた。

上演には条件があり、“新作であること”“舞台照明、舞台音響は使用しないこと”“照明、音響を変化させる場合は、俳優自身がコントロールできる範囲で、作内の行為として行うこと”“上演空間に依存しない形式であること”“上演時間は50分程度であること”を守った作品が披露される。

「マッチョと亡霊」の開幕に際し西田は、「桑折さんとサシの対話を重ね、お互いの苦くも美しい過去を抽出し、煮詰めるようにして生まれた架空の物語です。一人の『オトコ』に取り憑く『亡霊』の姿を確かめに来てください。ホラーではないですが、肝が冷えるかもしれません」とコメント。

桑折は「初手合わせの西田さんは俳優・桑折現を、この国の多くの人が抱える『生きづらさ』の背景、そこに憑りつく『亡霊』に引き合わせてくれました。続く東京、松本、富山ではさらに多くのお客様に、誰もが他人事にできない『亡霊』を目撃していただきたいと思っています」と語った。

京都公演は5月11日に終了。このあと本作は、19・20日に東京・水性、23日に長野・まつもと市民芸術館 小ホール、31日・6月1日に富山・旧宮島村役場でも上演される。

西田悠哉コメント

「マッチョと亡霊」京都公演が始まると同時に、桑折さんの人生を賭した1年間の壮大な挑戦の幕が開きました。

ここから東京、松本、そして地元である富山を回ります。

桑折さんとサシの対話を重ね、お互いの苦くも美しい過去を抽出し、煮詰めるようにして生まれた架空の物語です。

一人の「オトコ」に取り憑く「亡霊」の姿を確かめに来てください。

ホラーではないですが、肝が冷えるかもしれません。

桑折現コメント

京都から富山へと拠点を移したことで、地域で生活しながら作品の質を担保し、本当に自分のやりたいものを創るために何を、どうすべきか深く考えることになりました。そうして立ち上げた「一人の俳優のための五人の演出家による上演」。その第一弾「マッチョと亡霊」京都公演を行ったことで、いよいよ後に引けなくなった感があります。

初手合わせの西田さんは俳優・桑折現を、この国の多くの人が抱える「生きづらさ」の背景、そこに憑りつく「亡霊」に引き合わせてくれました。

続く東京、松本、富山ではさらに多くのお客様に、誰もが他人事にできない「亡霊」を目撃していただきたいと思っています。

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