丸山隆平主演「浪人街」サントラ配信開始、かみむら周平「音楽がタイムマシーンになってくれたら」
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舞台「浪人街」オリジナルサウンドトラックのジャケット。©2025 松竹株式会社/東京グローブ座
丸山隆平が主演を務めた舞台「浪人街」のオリジナルサウンドトラックのデジタル配信が、昨日5月14日にスタートした。
同サウンドトラックには、かみむら周平が作曲を手がけた劇伴の中から厳選された6曲が収録されている。これらの楽曲は、Spotify、Apple Music、Amazon Music、iTunes Storeなどの各種配信サービスで、サブスクリプションまたはダウンロードにて楽しめる。
配信開始に際し、かみむらは「浪人街の音楽はテーマ曲を初めに書いた後、稽古場でシーン毎にピアノを弾きながら、ほぼ全て即興で作曲しました。俳優の発する台詞、そして演出の意図から自分が感じ取れる旋律や音色をイメージして。稽古場という独特な空間の空気を大切にしながら」と述懐。そして「音楽は人の記憶を呼び起こす“タイムマシーン”のように思う事があります。舞台『浪人街』の音楽がみなさんにとってのタイムマシーンになってくれたらと思います。丸山隆平さんをはじめとしたキャストの皆さま。演出の一色隆司さん、スタッフの皆さま。ご観劇頂いた皆さま。たくさんの感謝と愛を込めて」とコメントした。
演出を務めた一色隆司は「舞台『浪人街』のもう一人の登場人物、それがかみむら周平さんの音楽です。この作品を凝縮したような、ダイナミックで繊細で、そして、和を感じるものを目指して、テーマ曲を最初に作っていただきました。(カーテンコールの曲) その中で、篠笛の旋律には、曲としてだけではなく、作品の中でも登場人物が奏でることによって物語と音楽をシームレスに繋ぐ役割を与えました。そこには、邦楽監修の堅田喜三代さんと、篠笛を丸山さんや玄理さんに教えていただくだけではなく、実際に演奏していただいた鳳聲千晴さんに参加いただき、かみむらさんとのコラボレーションによって、互いに刺激しながら、それを一つの世界観にまとめ上げていくというとても贅沢で濃厚な時間を共有させていただきました。このテーマ音楽を起点として、この作品のすばらしい音楽が次々に生まれていったのです」と振り返り、「登場人物の心情だけではなく、物語の世界観、そして、推進力となるような楽曲の数々を改めて皆様に堪能いただける機会ができたこと、本当に嬉しい限りです」と喜びを語った。
「浪人街」は、1928年制作のサイレント映画に始まり、映画や舞台でたびたびリメイクされてきた時代劇。2月から4月まで東京・愛知・京都で上演された今回の舞台では、脚本を倉持裕、演出を一色が手がけた。出演者には荒牧源内役の丸山のほか、玄理、入野自由、藤野涼子、入江甚儀、佐藤誓、矢柴俊博、神保悟志、板尾創路らが名を連ねた。
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