2年半ぶりの激突! 首位・鹿島の7連勝か? 清水が4戦ぶり勝利で白星先行か?
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早川友基(鹿島アントラーズ) (c)J.LEAGUE
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すべて見るGWが終わっても、鹿島アントラーズの勢いは止まらない。12日間で4試合を戦うGW連戦で白星を並べた鹿島は5月11日の『明治安田J1リーグ』第16節で『AFCチャンピオンズリーグ・エリート2024/25』準優勝・川崎フロンターレに逆転勝利。国立競技場開催Jリーグ歴代2位となる5万9574人の大観衆の前で見事に6連勝を飾ったのだった。
前節の逆転勝利は守備陣の粘りに因るところが大きい。7分、右CKからニアを射抜かれて先制点を献上。すると3分後、鹿島のCKから高速カウンターで左SHマルシーニョがシュートを放つも、左SB安西幸輝が目一杯足を伸ばし、GK早川友基がシュートに指先を当てて追加点を阻止したのだ。16分にはトップ下の大関友翔が矢継ぎ早のプレスで右SB小池龍太のボールを強奪したが、シュートは枠を外れて命拾いした。
川崎Fは序盤で試合を一気に決めにかかるチャンスを逸し、鹿島は踏ん張ったのだった。すると27・28分とCFレオ・セアラが立て続けに惜しいシュートを放ち、前半終了間際にはGKからボールを受けたボランチ舩橋佑がトップ下・荒木遼太郎に託すと、ゴールへ向かって前進。ボックス手前で左サイド・安西に広げてクロス、相手GKとDFのクリアがままならない中左SH鈴木優磨が再度クロスを放ると、走り込んだ舩橋が巧みに大関をかわした上で左足一閃。最終ラインの組み立てから同点弾を生み出した。
鬼木達監督は後半開始から知念慶と松村優太を投入し、陣形をコンパクトにすると、守備も安定。62分には足を痛めたL・セアラに代えて田川亨介をピッチに送り出すと、3分後に背番号11が大仕事をやってのけた。65分ハーフウェイライン右タッチ際で鈴木がゴール前のスペースを柔らかなパスを送ると、田川が全力疾走。相手を置き去りにし、GKも前へ出られない中、左足を振り抜いて逆転ゴールをズバリ。
その後、途中出場のアタッカーにヒヤリとするシュートを連発された。79分に山内日向汰の左ボレーを浴びるが早川が好セーブ、86分には同じくパス交換でゴール前に侵入した家長昭博にシュートを放たれるもCBキム・テヒョンがブロック、90+1分の山田新の左ボレーはクロスバーに救われた。長い長い10分のアディショナルタイムを耐え抜いた鹿島が2-1の勝利。見事な逆転劇も10分の早川のスーパーセーブがなければ、正反対の結果に終わっていただろうし、終盤の守備陣の高い集中力とほんの少しの運がなければ勝点2を失っていただろう。
今の鹿島には鹿島らしい勝負強さがある。11勝1分4敗で首位を守った鬼木達監督は「相手の方が出足が早く、非常に苦しい展開だった。警戒していたセットプレーでやられた。ただそんな中しっかりと点を取って帰ってこれたのは非常に良かったと思うし、途中からしっかりと自分たちでボールを動かすところが徐々にできていたと思う。苦しい中でも最後点を取れたこともそうだが、守りのところ。守備のところもあれだけ最後押された中で、全員が体を張ったことが勝利につながったと思う。気持ちのある非常にいいゲームだった」と手応えを口にした。
一方、清水エスパルスは3連勝後、ここ3試合は白星から遠ざかっている。前節21分にFC町田ゼルビアに先制点を奪われた後、清水はなかなかチャンスらしいチャンスを作れない重い展開に。それでも63分に左ST乾貴士がPKを獲得、66分にCF北川航也が落ち着いて決めて同点したのも束の間、1分後にヘディング弾を食らった。意気消沈する流れにも、清水の積極的なゴールへの姿勢は変わらず。このアグレッシブな姿勢が84分に結実、左WBカピシャーバのアーリークロスを途中出場のドウグラス・タンキがヘディングで叩き付けて同点。2-2で何とか連敗を2で止めて6勝4分6敗、清水はイーブンの星をキープした。
リーグ戦での両クラブの対戦成績は、鹿島の32勝7分25敗。直近10試合はというと、鹿島が8勝1分1敗と圧倒。2003年の『1stステージ』までは清水が18勝9敗と大きく勝ち越し、同年の『2ndステージ』以降は鹿島が23勝7分7敗と好対照な戦績となっている。
果たして、鹿島が7連勝で首位を快走するのか、清水が4戦ぶりの勝利で再び白星先行にするのか。『明治安田J1』第17節・鹿島×清水は5月17日(土)・県立カシマサッカースタジアムにてキックオフ。当日は「JVCケンウッド マッチで感動を!」を開催。試合前のDANDANひろば特設ステージではらぶくらふと(LUV K RAFT)のミニライブ、響のお笑いLIVE、響とクラブOB・遠藤康によるトークショーを実施(雨天の場合はカシマスポーツセンターメインアリーナに変更)。試合の模様はDAZNでライブ配信。チケットは鹿チケ(Jリーグチケット)にて発売中。
鹿チケ(Jリーグチケット)
https://www.jleague-ticket.jp/
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