佐々木蔵之介の一人芝居「ヨナ」世界初演がシビウで開幕、「大きな拍手を頂きほっとしています」

佐々木蔵之介一人芝居「ヨナ-Jonah」が、現地時間5月21日にルーマニア・シビウの国立ラドゥスタンカ国立劇場で開幕した。

本作は、東京芸術劇場とドゥ・スタンカ国立劇場の共同制作による新作。詩人マリン・ソレスクのテキストをもとに、シルヴィウ・プルカレーテが演出を手がけ、旧約聖書にあるクジラに飲み込まれたヨナの逸話をもとにした一人芝居を立ち上げる。なお、佐々木がプルカレーテとタッグを組むのは3度目となる。

世界初演となるシビウ公演の開幕に際し、佐々木は「今日の初日をこのように迎えられて、本当にうれしかったです。ルーマニアでの仕事は刺激的で、日本でならスタッフにお任せしてしまうようなことにも自分の意見を述べ、普段と違う流れの仕事でした。今回は実際に上演する劇場で2週間以上稽古するという贅沢な環境でそのまま公演に臨めたので、舞台にすっかりなじみ、空間をしっかり把握して演じることができました。初日も、稽古の時と変わらず、ただそこにお客様が入っただけ、というくらい安心して演じられました。自分の芝居を字幕で見てもらうのは初めての経験でしたが、大きな拍手を頂きほっとしています。この後、ヨーロッパ5都市のツアーにでますが、それぞれの都市でのお客様との出会いを楽しみにしています」と語った。

本作は、このシビウ公演を皮切りに、6月までハンガリー・ブダペスト、ルーマニア・クルジュ＝ナポカ、ルーマニア・ブカレスト、モルドバ・キシナウ、ブルガリア・ソフィア、そしてシビウ国際芸術祭を巡る。また、日本では既報の通り、10月2日から13日まで東京・東京芸術劇場 シアターウエストにて上演されたのち、石川・長野・茨城・山口・大阪でも公演が行われる。

「ヨナ-Jonah」東欧ツアー

2025年5月21日 （水）・22日（木）
ルーマニア ラドゥ・スタンカ国立劇場

2025年5月24日（土）
ハンガリー ハンガリー国立劇場　

2025年5月27日（火）
ルーマニア ルチアン・ブラガ国立劇場　

2025年5月30日（金）・31日（土）
ルーマニア オデオン劇場

2025年6月3日（火）
モルドバ サティリクス・イオン・ルカ・カラジャーレ国立劇場

2025年6月7日（土）
ブルガリア イヴァン・ヴァゾフ国立劇場

2025年6月26日（木）
ルーマニア ラドゥ・スタンカ国立劇場