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ENBUゼミナール卒業制作「ジンジャー・ボーイ」がカンヌで受賞、終わりゆく友情描く物語

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第78回カンヌ国際映画祭に参加したキャスト・スタッフ陣。左奥から藤田開、及川凱世、中藤契。手前左から田中未来、達富航平。

田中未来が監督・脚本を担った「ジンジャー・ボーイ」が、現在フランスで開催中の第78回カンヌ国際映画祭におけるオフィシャルセレクション ラ・シネフ部門でTroisième prix(第3位)に入賞した。

ラ・シネフ部門は、世界各国にある映画学校646校よりエントリーされた2679作品から選ばれた16作品で構成。第3位入賞者には助成金7500ユーロが贈られる。またラ・シネフ部門の受賞作品は、現地時間6月6日にパリの映画館シネマ・デュ・パンテオンで上映される。

ENBUゼミナールの卒業制作である「ジンジャー・ボーイ」は地方銀行で働く営業マン・岸田と、高校時代からの友人・倉の終わりゆく友情を繊細に描く物語。異動が急遽決まった岸田は、東京でフリーターをしている倉のところで一時的に世話になることに。しかし1人でいることが好きな岸田は、次第に倉との共同生活に疲弊していく。

キャストには藤田開、中藤契、志磨灯、井出みずき、ヒルズりょー、小鳩真優、木野このみ、伊佐瑞人に加え、鈴木トシアキ、佐伯浩司、佐藤紫雲、青木研人が名を連ねた。

これまで第25回TAMA NEW WAVEなどでセレクト上映されてきた本作。今後は「MOOSIC LAB 2025(YASSA MOSSA)」の地方上映にて5月31日、6月2日と5日に大阪のシアターセブンでスクリーンにかかる。また6月1日と9日に愛知・シネマスコーレ、28日に長野・松本CINEMAセレクトでも上映。来春には東京都内の劇場で、本作を含めた田中の特集上映が実施される予定だ。

田中は受賞に際し「人が誰しも感じたことのあるような普遍的なメッセージを脚本に込め、観た人が人との関わりを見つめ直すような映画を作り続けていきたいです」とコメントしている。

田中未来 コメント

この度、ラ・シネフで3位を受賞させていただき、夢のように感じます。

世界中から素晴らしい作品が集まっている中で、自分の作品がこのような評価をいただいたことを光栄に思います。この作品に出演していただいた俳優部、技術スタッフの皆さんが力を貸してくださった故の賞だと思っております。

人が誰しも感じたことのあるような普遍的なメッセージを脚本に込め、観た人が人との関わりを見つめ直すような映画を作り続けていきたいです。

©︎JIJI