ダルデンヌ兄弟のカンヌ受賞作、2026年日本公開へ 若い母親たちの連帯と希望描く
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「Young Mothers(英題)」場面写真
第78回カンヌ国際映画祭にて、ジャン=ピエール・ダルデンヌとリュック・ダルデンヌ監督作「Young Mothers(英題)」がコンペティション部門の脚本賞とエキュメニカル賞の2冠を達成した。日本ではビターズ・エンド配給で2026年に公開される。
カンヌ国際映画祭においてダルデンヌ兄弟の脚本賞受賞は「ロルナの祈り」に続いて2度目。これまでも「ロゼッタ」「ある子供」がパルムドールに輝くなど、同映画祭をにぎわせてきた。
「Young Mothers」は、シェルターに身を寄せる若い母親たちが、ままならない毎日の中、自分と子供たちのためによりよい生活を手に入れようと奮闘する物語。母性、絆、葛藤、そして明るい未来への希望が、ダルデンヌ兄弟らしい鋭い洞察力をもって描き出される。キャストにはバベット・ファーベーク、エルサ・ホーベン、ジャナイナ・ハロイ=フォーカン、ルシー・ラリュエル、サミア・ヒルミが名を連ねた。
ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ コメント
この美しい賞に感謝いたします。脚本は出発点に過ぎません。この若い5人の女優たちがいなければこの映画は完成しませんでした。私たちは「生命のもろさ」を守ること、育むこと、そして命が続いていくことをどう描くかに興味を持ちました。それがこの映画の核です。また、「人が人を必要とすること」についても語っています。若い母親たちには、親代わりとなって導いてくれる存在が必要です。
©Christine Plenus