歴史に残さないと…性暴力に遭った満蒙開拓団の女性に迫る「黒川の女たち」予告
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「黒川の女たち」メインビジュアル
80年前に満洲で起きた「接待」という名の性暴力の実態と、黒川開拓団の史実に迫るドキュメンタリー映画「黒川の女たち」の予告編がYouTubeで公開された。
国策のもとで実施された満蒙開拓により、岐阜県から満州へ渡った黒川開拓団とその女性たちに焦点を当てる本作。日本の敗戦が色濃くなると、ソ連軍が満州に突如侵攻を始める。過酷な状況に追い込まれた開拓団は、日本に生きて帰るため、敵であるソ連兵に助けを求めることに。その見返りとして、数えで18歳以上の開拓団の女性たちが性の相手として差し出された。帰国後、労いはなく差別と偏見の目にさらされてきた女性たち。身も心も傷を負った彼女たちの声はかき消されてきたが、時を経て事実が公の場で明かされるようになった。
予告には歴史を伝えるさまざまな写真、インタビュー、当事者である佐藤ハルエ氏の「犠牲になってくれって言われまして」「歴史に残さないといかんでしょ」という言葉が収められている。
「ハマのドン」の松原文枝が監督を務めた「黒川の女たち」は7月12日より東京・ユーロスペース、新宿ピカデリーほか全国で順次公開される。語りは大竹しのぶが担当した。
©テレビ朝日