ハラサオリが身体尺度から世界を見つめる、ソロダンス公演「プレイ・モデュロール」
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ハラサオリ「プレイ・モデュロール」チラシ表
ハラサオリが6月に上演するソロダンス公演が、「閏(うるう)」から「プレイ・モデュロール」に改題。またこのたび、上演に向けてハラのコメントが寄せられた。
本公演は、“アフォーダンス、ポケモン・ショック、ネットミーム、盆踊り──といった共同体的な知覚の事象を振付の視点から紐解き、身体の拡張先としての〈モデュロール式上演空間〉を現前させる試み”となる。上演に向けてハラは「スマホが繰り出すなめらかな虚構に脳がハックされ、身体知覚がたやすく空洞化する現代。街を歩きながらでも個々の身体に起こりうる虚構と現実の交錯は、もはや上演芸術の専売特許ではなくなりました。そんな世界で『携帯電話の電源をお切りください』というアナウンスを連日繰り返している劇場は、逆にアルゴリズムやディープフェイクの渦から私たちを守る頑丈なシェルターなのかもしれません。本作の上演中に起こる出来事もまた綿密に仕込まれた虚構のパッチワークですが、これが私たちの身体の実存を再起させる、装置としての仮想空間になることを願います」とコメントした。
公演は6月13日から15日まで東京・シアタートラムにて行われ、13日は荘子it(Dos Monos トラックメイカー / ラッパー)、ハラ、小田朋美、14日19:30開演回は福尾匠(哲学者、批評家)、ハラによるアフタートークが行われる。
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