岡田将生主演『アフター・ザ・クエイク』上海国際映画祭にてワールドプレミア決定
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『アフター・ザ・クエイク』 (C)2025 Chiaroscuro / NHK / NHK エンタープライズ
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すべて見る10月3日(金) に公開される映画『アフター・ザ・クエイク』のワールドプレミアが、6月13日(金) より中国で開催される第27回上海国際映画祭にて行われることが決定した。
本作は、主演に岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市を迎えた井上剛監督の最新作。作家・村上春樹の短編集『神の子どもたちはみな踊る』(新潮文庫刊)に収録されている4つの短編をベースに、オリジナルの設定を交えて映像化した作品。1995年の阪神・淡路大震災以降、別の時代・場所で喪失感を抱える4人の人生が交錯しながら2025年までの30年を描く。

日本での公開に先駆け、第27回上海国際映画祭Asia Now部門への正式出品が発表され、井上剛監督が上海へ飛び立つことが決定した。1993年に創設された上海国際映画祭は、中国で唯一国際映画製作者連盟の公認を受けた映画祭として、映画文化の普及と発展を目的に毎年国内外の約500もの作品が上映されるアジア最大級の映画祭。アジアの優れた新作映画を特集するAsia Now部門は今年から新たに設立された部門だ。
映画祭への参加について井上監督からは「本映画祭への出品が叶い、この映画を共に悩みながら格闘し作ってきたキャスト・スタッフの喜ぶ顔が浮かびとても嬉しく思いました」と喜びのコメントが到着している。
併せて、30年間に点在する主人公4人の人生を切り取った場面写真も公開。1995年、震災のニュースを見つめ続ける未名(橋本愛)の後ろに立ち尽くす小村(岡田将生)や、2011年、故郷・神戸から遠く離れた地で焚き火を続ける三宅(堤真一)と共に時を過ごす家出少女・順子(鳴海唯)。2020年、不在の父親の存在について疑問を抱いていた善也(渡辺大知)が、電車内で偶然自分の父親らしき男と出会うシーンなど、それぞれが抱く喪失感と向き合う姿が写し出されている。

そのほか、2025年、漫画喫茶で暮らす片桐(佐藤浩市)が、巨大なかえるの姿をした“かえるくん”と対峙するユーモラスな場面も公開。かえるくんとは一体何者なのか、4つの魂がどのように交わるのか。物語の展開が気になる写真となっている。

■井上剛監督 コメント全文
本映画祭への出品が叶い、この映画を共に悩みながら格闘し作ってきたキャスト・スタッフの喜ぶ顔が浮かびとても嬉しく思いました。
世界的小説家・村上春樹さんの原作は、30年前の同時期に日本中を揺るがした大きな地震とテロ事件の〈揺れのあと〉を描いています。日本の地面は絶えず揺れるのです。その地面のうえで暮らすこの国の人びとが潜在的に抱える〈恐れ〉や〈畏れ〉はあまり知られていない。世界への入り口である本映画祭で感じ取ってもらえたら尚嬉しいです。
<作品情報>
『アフター・ザ・クエイク』
10月3日(金) 公開
公式サイト:
https://www.bitters.co.jp/ATQ/
(C)2025 Chiaroscuro / NHK / NHK エンタープライズ
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