竹本碩太夫らによる演目解説付きの義太夫節演奏会が東京・北海道で
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「義太夫節 聞いたことある? 玉藻前曦袂 道春館 編」チラシ表
「義太夫節 聞いたことある? 玉藻前曦袂 道春館 編」が7月3日に東京・渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール、7日に北海道・六花亭ふきのとうホールにて上演される。
これは人形浄瑠璃文楽座の竹本碩太夫が代表を務める、乙亥の会が主催する義太夫節演奏会。「義太夫節ってそもそも何?」という人に向けた演目解説付きの義太夫節演奏会となっている。プログラムは「あなたの知らない義太夫節の世界」と素浄瑠璃「玉藻前曦袂 道春館の段」となる。上演時間は約1時間45分。
上演に向けて碩太夫は「私は普段、大阪の国立文楽劇場をホームグラウンドとして活動しております。東京公演と交互に、毎月20日間程の興行を行っており、これを本公演と呼んでおります。毎月公演の機会があるのは舞台芸人として恵まれたことです。しかしながら、本公演は座員総出演の公演であり、一生修行とも言われる伝統芸能の世界において、若手にまで配役がつきません。一方で、この若い頃に沢山の研鑽を積むことが、将来の飛躍のために大切です。本公演に対して、自ら大作に挑戦する自主公演を企画•開催することで、より充実した成長が出来る機会を作りたいと思っております。私は小学4年生の時分、まるで取り憑かれた様に人形浄瑠璃に魅入りました。今、私が人形浄瑠璃を職業としているのは『ただただ、好きだから』です。一方で世間に目を向けると人形浄瑠璃が好き嫌い以前に、知らないという方は沢山います。そうした方々に、どのように魅力を発信していけば良いのか、常日頃考えておりました。私が企画する公演には必ず事前の解説を入れたいと考えております。芸能の解説、演目のあらすじ、舞台道具の豆知識など、様々な『楽しみ方』をご提示して、敷居を低く、気軽に楽しんで頂ける環境を作りたいです」と思いを語った。
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