3位決定戦は消化試合にあらず! 神戸Sも埼玉WKも本気で勝ちにいく!!

3位決定戦は消化試合ではない。両チームの本気と誇りが伝わってくるメンバーである。コベルコ神戸スティーラーズも埼玉ワイルドナイツも『NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25』プレーオフトーナメント3位決定戦を若手の経験の場とは考えていない。両軍とも若手の抜擢があるものの、ほぼベストの布陣を並べて全力で勝ちにいっているのだ。

試合登録メンバーは以下の通り。
【神戸S】
1髙尾時流、2ジョージ・ターナー、3具智元、4ジェラード・カウリートゥイオティ、5ブロディ・レタリック、6ワイサケ・ララトゥブア、7ソロモネ･フナキ、8サウマキ アマナキ、9日和佐篤、10ブリン・ガットランド、11イノケ・ブルア、12ラファエレ ティモシー、13マイケル・リトル、14植田和磨、15李承信、16北出卓也、17前田翔、18山下裕史、19本橋拓馬、20ヴィリー・ポトヒエッター、21上村樹輝、22タリ・イオアサ、23松永貫汰

【埼玉WK】
1クレイグ・ミラー、2佐藤健次、3ヴァル アサエリ愛、4エセイ・ハアンガナ、5ルード・デヤハー、6大西樹、7ラクラン・ボーシェー、8ジャック・コーネルセン、9高城佑太、10山沢京平、11マリカ・コロインベテ、12ダミアン・デアレンデ、13ディラン・ライリー、14竹山晃暉、15山沢拓也、16坂手淳史、17ダニエル・ペレズ、18リサラ・フィナウ、19リアム・ミッチェル、20ユアン・ウィルソン、21小山大輝、22野口竜司、23福井翔大

神戸Sは5月24日、1位突破した王者・東芝ブレイブルーバスに3-31の完敗を喫した。28-73の大敗となった『NTTリーグワン2024-25』第14節から1か月半、75分まで2トライ2ゴール差で食らい付いたが最後は突き離され、開始早々のPG以外にスコアができずに完全に封じられたのだった。

準決勝後、共同主将を務める李承信は「後半、コンタクトエリアでのふたり目のサポートが遅れた。攻撃で崩し切れなかった。最後の1フェーズ2フェーズのところでミスがあった。アタックを特徴にしているチームなので、ノートライに終わって悔しい」と悔しさを露わにした。

埼玉WKは翌25日、3位・クボタスピアーズ船橋・東京ベイに4年連続決勝進出の道を断たれた。前半は10-22の追う展開から、後半11分・WTB竹山晃暉、17分・SO山沢京平の連続トライで24-25と迫るも、終盤さらに集中力を高めたオレンジの壁を崩し切れず。最後にスクラムを押されてペナルティをおかし、24-28で力尽きたのだった。

試合後、3位決定戦について水を向けられた坂手淳史主将は「まずこの結果を消化するのに時間がかかる。僕自身時間がかかるので、今日、明日しっかり消化して、来週、もう一回成長しながら1週間を過ごしていきたい」とショックの大きさを明らかにした。

悔しさを噛みしめながら、世界を知るレジェンドと名将は3位決定戦への思いを口にした。
神戸Sのもうひとりの共同主将であり、オールブラックス109キャップを誇るブロディ・レタリックが「ただ試合をするだけではなく、我々はなぜラグビーをするのか、何のためにゲームをするのかを示す必要がある」とプライドを覗かせれば、『スーパーラグビー』で5度の優勝を経験し、埼玉WKを4度の優勝に導いたロビー・ディーンズ監督は「次は3位決定戦、やらなければいけないことはこれまでと同じくしっかりとやっていく。なぜかと言えば、ワイルドナイツのジャージを着てプレーするのだから」とキッパリ。

果たして、シーズンを勝って終えるのは神戸Sか、埼玉WKか。『NTTリーグワン2024-25』プレーオフトーナメント3位決定戦・神戸S×埼玉WKは5月31日(土)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。試合前にはサバンナ八木とラグビー芸人・しんやによる爆笑ミニトークショーを実施。全国各地の選りすぐりの名店がやって来る「秩父宮からあげ祭」や車いすラグビーやブラインドラグビーのOne Rugby体験会も行う。試合の模様はBS日テレにて生中継。チケット発売中。

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 プレーオフトーナメントの特設ページ
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