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堀貴秀「JUNK WORLD」制作に3Dプリンタを採用、“ゴニョゴニョ版”の上映も決定

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“ピロピロ”ポーズをする堀貴秀

ストップモーションアニメ映画「JUNK WORLD」のスペシャル上映会が本日5月29日に東京・新宿バルト9で行われ、監督の堀貴秀が登壇した。

シリーズ第1弾「JUNK HEAD」は、環境汚染やウイルス感染により滅亡へ向かう世界を舞台に、主人公パートンの人類存続を懸けた冒険を追う物語。その前日譚で1042年前の世界を舞台とする「JUNK WORLD」では、人間と人工生命体マリガンが地下深部の都市カープバールの異変を探るさまが描かれる。今回パートンは、主人公のロボット・ロビンとして登場する。

堀は独学で映画作りを学び、7年の歳月を掛けて「JUNK HEAD」を発表した。同作は2017年のファンタジア国際映画祭で最優秀長編アニメーション賞を受賞している。堀は「やっと第2作が完成しました。正直ゆっくり観直す時間もなくて、この映画が面白いかどうかいまだに不安で不安で……。一部、お下劣路線に走ったところもあって(感想が)気になっています」と挨拶する。

「JUNK WORLD」の制作期間は3年と、前作と比較するとスピーディーに完成した。カット数は2700以上、キャラクターの種類は「JUNK HEAD」に比べ数倍近く増え、その数は200から300体ほどだという。堀は「粘土はこねこねしましたが(笑)、3Dプリンタなどを柔軟に取り入れつつ、コマ撮りのよさも生かしながら制作していきました」と述懐する。劇中に登場する巨大な怪獣は、人形の手足に棒を刺して数人で動かしながら1本の動画を撮影し、それを本編にはめ込んだそう。このほか3DCG技術も取り入れるなど、その制作過程に変化が見られた。

イベントでは「JUNK WORLD」のゴニョゴニョ版(日本語字幕)が上映されることが明らかに。一部シーンがYouTubeで公開中だ。堀は「字幕とまったく関係のない言葉が頭に入ってくるので、脳みその混乱を楽しんでいただけたら」とアピールした。なおゴニョゴニョ版は通常版と同時公開となる。最後に堀は「やっと第2部まで作ることができました。第3部も当然レベルアップして、間違いなく楽しい作品になると思いますのでこれからもよろしくお願いします」とメッセージを送った。

映画「JUNK WORLD」は、6月13日に全国でロードショー。同日より来場者特典としてA5サイズのオリジナルステッカーが配布される。さらに、6月12日23時40分より新宿バルト9で“カウントダウン舞台挨拶”が行われるほか、各地で公開記念舞台挨拶の実施が決定。詳細は公式サイトで確認を。なお「JUNK」シリーズの原点である短編「JUNK HEAD1」は、明日5月30日にショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2025(SSFF & ASIA 2025)で上映される。

©︎YAMIKEN