「最後のドン・キホーテ」公演日程&会場明らかに、KERA・大倉孝二・咲妃みゆのコメント到着
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KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「最後のドン・キホーテ THE LAST REMAKE of Don Quixote」出演者
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「最後のドン・キホーテ THE LAST REMAKE of Don Quixote」の公演日程と会場が発表された。
公演は9月14日から10月4日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホール、12・13日に富山のオーバード・ホール 大ホール、25・26日に福岡・J:COM北九州芸術劇場 中劇場、11月1日から3日まで大阪・SkyシアターMBSで行われる。チケットの一般販売は、神奈川公演分が7月12日、富山公演分は8月10日、大阪公演分は9月7日、福岡公演分は14日のそれぞれ10:00にスタート。またこのたび、作・演出を手がけるケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)、出演者の大倉孝二、咲妃みゆからコメントが到着した。
KERAの新作「最後のドン・キホーテ」は、セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」をもとにした冒険奇譚。キャストには、大倉、咲妃のほか、山西惇、音尾琢真、矢崎広、須賀健太、清水葉月、土屋佑壱、武谷公雄、浅野千鶴、王下貴司、遠山悠介、安井順平、菅原永二、犬山イヌコ、緒川たまき、高橋惠子が名を連ねている。
ケラリーノ・サンドロヴィッチ コメント
「ドン・キホーテとカラフルメリィ」
いつか舞台でやりたいと考えていた文学はいくつかあって、セルバンテスの「ドン・キホーテ」もそのひとつだった。
いかれた爺さんの冒険譚だ。劇構造は、20代の頃に書いた、「カラフルメリィでオハヨ」という芝居に近いものになるような気がしている。やはりいかれた爺さんが、少年だった頃の姿で、仲間たちと共に病院を脱走しようする話だった。今回はもっとずっと荒涼とした、とりとめのない話になるとは思うが、「死」を身近にしている老人の、妄想と現実を描くという点で共通している。
人間、思春期にあっては、やりたい事とやれる事の落差が大きい。無論どの年齢においても落差は大きく、歳をとると、単に落差に対する諦念が増すだけで、それを我々は成熟と呼んでいるのかもしれない。
そう考えると、本作も「カラフルメリィ~」も、いかれていることは間違いないが、成熟できない爺さんの話でもあるのだ。
大倉孝二 コメント
遡ること数年前、KERAさんに呼び出され「ドン・キホーテをやらないか」というような話しをされた。この界隈でも指折りの消極的人間である私にしては珍しく、「やらせてください」と即答したように記憶しています。なぜだろうか。恥ずかしながら、まともに読んだことも無い400年以上も前に書かれた物語、イカれたおじさんが無茶苦茶する話くらいの認識だった。何に惹かれての即答だったのか、我がことながら釈然としない。考えられるのは、イカれたおじさんの話が好きなのかもしれない。あ、イカれたおじさんの話しか好きじゃないのかもしれない。そうかもしれない。
気持ち悪いな。
やる気が出てきました。
頑張ります、豪華な共演者の皆さんに頼りきって。観ていただけたら幸いです。
咲妃みゆ コメント
この度は大きな挑戦の機会をいただき、感謝の思いでいっぱいです。これまで幾つもの素晴らしい作品と出逢わせてくれたKAAT神奈川芸術劇場。一観客の私にとって憧れの場所でした。いよいよその舞台に立たせていただけることに深い喜びを感じています。そして私はケラリーノ・サンドロヴィッチさんの、観る側に問うような独創的な世界に長年惹かれ続けてきました。名作ドン・キホーテがKERAさんの魔法でどんな風に彩られるのかワクワクしています。大倉孝二さんを始め錚々たるお顔ぶれの共演者の方々に身の引き締まる思いですが、覚悟を持って楽しく創作に励みたいと思っております! ぜひ劇場にお越しくださいませ。お待ちしています。
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