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佐藤流司と橋本良亮が2年ぶり共演で実感「互いに落ち着いた(笑)」、舞台「近松忠臣蔵」開幕

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左から橋本良亮(A.B.C-Z)、佐藤流司。

佐藤流司が主演を務める舞台「近松忠臣蔵」が本日5月30日に東京・IMM THEATERで開幕した。これに先駆け同日に取材会が実施され、佐藤、橋本良亮(A.B.C-Z)、瀧陽次朗(少年忍者)、瀬戸祐介、細見大輔、ブラザートム、上演台本・演出を手がける鈴木勝秀が登壇した。

本作は、播州赤穂藩の筆頭家老となった大石内蔵助(大石良雄)と、武士の身分を捨てて戯作者となった近松門左衛門が、歴史の流れに飲み込まれながらも友情を貫いた姿を描く作品。大石役を佐藤、門左衛門を橋本が演じるほか、近松勘六役を瀧、浅野内匠頭長矩役を瀬戸、吉良上野介義央役を細見、竹本義太夫役をブラザートムが担当する。

ゲネプロを終え、佐藤は「あとは皆様にお会いするだけでございます。役者陣にとってかなり難易度の高い作品になっているので、初日をしっかり成功させて良い幕開けとしたい」と意気込む。橋本は「個人的に不安なところがあり、緊張しています。ですが初日がきてしまったのでやるしかない。やっちゃいたいと思います」と気合いを入れた。

佐藤と橋本がタッグを組むのは、2023年に同じく鈴木が上演台本・演出を担った「音楽劇『逃げろ!』~モーツァルトの台本作者 ロレンツォ・ダ・ポンテ~」以来、約2年ぶりとなる。佐藤は「スズカツさん(鈴木)のもと、またはっしーくん(橋本)とバディを組めることがうれしいです」と心境を語り、今作での楽しいシーンを記者から問われると「『逃げろ!』のシーンが一瞬出てくる場面のアドリブ感」を挙げた。

橋本は「『逃げろ!』の千秋楽前の食事会で、スズカツさんから大石良雄と近松門左衛門のストーリーを聞かせてもらったとき、流司と俺は『いいじゃん! 一緒にやりたい!』と強く希望したんです。なのでついに実現したか、という気持ちです」と述べ、「今回も終わり際に『またやりたい』という話をさせていただくかもしれない」と鈴木に目配せした。

出演が決まったとき、純粋に「よっしゃー!」という気持ちになったという瀧は、演じる勘六役の難しさについて「最初は元気に登場するけれども、死ぬことをいとわない青年を演じるのが難しかったです」と語る。トムは「座組のメンバーを聞いたとき、『これならやりたい』と思いました」とオファーを受けた当時の心境を率直に述べ、「全部が終わったあとにお客さんと同じ気持ちになるくらいに、緊張度のある芝居ができるのが楽しい」としみじみ述べた。

瀬戸は「お話をいただいた当初は、これまで何度も上演されてきた『忠臣蔵』という題目に身構えていました」としつつも、「僕らがやる意味を見つけました。吉良と浅野の新しい関係性が見せられるのではないかと思う」と観客にアピール。そんな瀬戸の相方を務める細見は「吉良と浅野の2人のシーンで、めちゃくちゃ早くしゃべるシーンが大変」と明かし、「瀧くん以外はもともと共演経験があるキャストだったので、良いチームワークでできるなと最初から楽しみにしていました」と笑顔を見せた。

鈴木は「2019年に近松門左衛門の若い頃を描く芝居を作りました(『THE BLANK! ~近松門左衛門 空白の十年~』)。今作はその続編となってはいますが、基本的には『忠臣蔵』がメインの物語です。『忠臣蔵』とロックテイストの音楽がどのように融合しているか、注目していただきたい」とアピールした。

取材会では、佐藤と橋本に対し、記者が“2年前と比べて変わったところ、変わらないところ”を問う場面も。佐藤は「お互い大人になって活気がなくなった(笑)。2年前は『よっしゃ! 焼肉食いに行こうぜ』って感じだったんですけど、今は『イカの刺身でも……』みたいな」と裏側を明かして場を和ませる。橋本も「落ち着きましたね(笑)」と同意しつつ、「流司と芝居をすると、いつも本番が楽しみなんです。2年前の『逃げろ!』でも、毎公演アドリブを入れてきて楽しみで仕方なかった。初日の今日はどんなことをぶちかましてくれるかな?とドキドキしています」と期待を込めた。

また橋本は、瀧にとって事務所の先輩となる。「ABC座」以来となる今回の共演に向け、一緒に食事に行ったという。瀧は「ABC座では“クッキーをくれる人”というイメージでしたが、今はイメージが180°変わりました」と話し、橋本は「互いにメジャーリーグが好きで、今ちょうど激アツなんです。瀧くんがグローブを買ったばかりなので『一緒にキャッチボールしよう』と話しています」と共通の趣味を明かした。

最後に、観客へのメッセージを求められた佐藤は「舞台上で出せるものがすべてだと思っておりますので、ぜひ観に来ていただいて、我々が皆様に何をお伝えしたいのか、ぜひ受け取っていただけたらなと思います。よろしくお願いします」と呼びかけ、取材会を締めくくった。

上演時間は約1時間45分。東京公演は6月15日まで。その後、20日から22日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで上演される。

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