ピッコロ劇団「新天地へ」開幕、演出の島守辰明「ある家族たちの闘いに触れに来て」
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兵庫県立ピッコロ劇団 第82回公演「新天地へ~ある移民の物語~」より。(撮影:堀川高志 / kutowans studio)
兵庫県立ピッコロ劇団 第82回公演「新天地へ~ある移民の物語~」が昨日5月31日に兵庫・兵庫県立尼崎青少年創造劇場 ピッコロシアター 大ホールで開幕した。
2013年に初演された「新天地へ~ある移民の物語~」は、ピッコロ劇団の島守辰明が、自身が主任講師を務めるピッコロ演劇学校研究科の卒業公演の演目として執筆・演出した作品。劇中では、アイルランドで起きた実話に基づき、若者たちの希望と葛藤の物語が描かれる。
20世紀初頭、新天地アメリカは、貧困にあえぐアイルランドの若者たちにとって夢の国だった。シカゴで成功したメアリー(樫村千晶)が、身元引受人として故郷アイルランドの小さな村で集めた移住者は、実のめいであるアン(有川理沙)を含む若者たち。彼らはそれぞれの家族や生活を背負い、新天地を目指したが……。
開幕に際し、島守は「ある家族たちの、今大切にしなければならないことの闘いに、ぜひ触れに来てください」と呼びかけた。
上演時間は約1時間30分。公演は6月8日まで。
島守辰明コメント
「新天地へ~ある移民の物語~」いよいよ初日の幕が開きました!
締め付けられるほどの想い。
家族、兄弟、恋人、親友。
そして「故郷」。
私が海外へ数年にわたって出ていたのが、かれこれ20年前でしたが、今あらためてあの時に立ち帰っている心境です。
ある家族たちの、今大切にしなければならないことの闘いに、ぜひ触れに来てください。