山とセザンヌとせんがわ劇場に向けて…バストリオ「セザンヌによろしく！」開幕

バストリオ「セザンヌによろしく！」が、昨日6月1日に東京・調布市せんがわ劇場で開幕した。

バストリオ「セザンヌによろしく！」は、昨年開催された「第14回せんがわ劇場演劇コンクール」でグランプリとオーディエンス賞に輝いた音楽劇。今回は受賞を記念し、調布市せんがわ劇場で再演される。今野裕一郎が作・演出を手がける本作では、生涯をかけてサント＝ヴィクトワール山を描いた画家のポール・セザンヌを題材に、“山に分け入り、山へ近づき、山と一体になろうと向き合い見つめ続けた”セザンヌの手と視線を舞台上に描き出す。

開幕に際し今野は「セザンヌによろしく！は、山とセザンヌとせんがわ劇場に向けて作った舞台です。山を登るとき、道が違っても合流できなくても頂上に行けなくても、工夫して一人一人が自分の生を全うするのが最高です。遠く離れていても、近くにいても、この手をちゃんと伸ばすために。感覚すべて使って見てもらえたら嬉しいです。楽しみましょう！」とコメントした。

上演時間は約1時間。公演は6月8日まで。なお一部公演ではアフタートークが開催され、本日2日19:30開演回に舞台美術・衣裳デザイナーの山本貴愛、3日19:30開演回に批評家の佐々木敦、6日19:30開演回に作家の古川日出男、7日18:30開演回にDos Monosの荘子itがゲスト出演する。