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山下幸輝の“恐怖心の克服法”「怖いとか言っていられないから楽しむ気持ちを持つ」

映画

インタビュー

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(撮影:稲澤朝博)

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山下幸輝はとても不思議な男の子だ。口数は決して多くない。大人数でいたら、自ら口火を切って盛り上げるというより、すみっこのほうで静かにしているタイプだと思う。

ただ、じゃあ面白みがないかというと、ちっともそんなことはない。むしろ根は大阪人。サービス精神もあるし、ワードセンスは独特で、ぼそっとズレたことを言って、周りを和ませたりする。だからみんな大事な宝物みたいに、山下幸輝のことが可愛くて仕方なく思えてくる。

そんな山下幸輝が新たに演じたのが、映画『見える子ちゃん』に登場する権藤昭生。突然霊が見えるようになったものの、全力スルーで学園生活を続ける主人公・四谷みこと同じ学校に通う男子高生だが、口調はちょっといかめしくて、なんだか変わったキャラクターだ。

実は山下も幽霊は大の苦手。おばけ屋敷にも「無理無理!」と言う怖がりだが、仕事に対する恐怖心とはどのように向き合っているのだろうか。

友達が幽霊に取り憑かれていたら無視します(笑)

――山下くんが演じた権藤は、原作にはないオリジナルキャラクターです。

読み合わせのときに監督と「どうしますか」という話をして。監督からは「とにかく昔の俳優さんっぽくやってほしい」と。ナルシストで、カッコよくて、クセしかない感じでというふうに監督から提案していただいたので。まずはそういう断片的なワードからイメージを膨らませていきました。

――台詞回しや表情のつくり方に工夫を感じました。

台詞は、間のとり方とか、語尾をちょっと置く感じとかは、少し意識していましたね。表情については、基本眉間に皺が寄ってる感じで。撮影中、監督からよく「気持ち悪い」と言っていただくことが多かったんです。僕はそれを褒め言葉だと解釈しているんですけど。

――褒め言葉なんですね(笑)。

はい、僕もちょっと気持ち悪くしようと考えてはいたので。あとで監督に改めてそのことについて聞いたら、「そこがすごく良かった」と言ってもらえたのでうれしかったですし、みなさんが観て、権藤というキャラクターにどんな反応をしてもらえるのかが今から楽しみですね。

――本作はホラーコメディというジャンルです。山下くんのホラー耐性は?

めっちゃ苦手です!(笑) 怖いのが無理なんですよ。

――まさか山下くんも霊が見えたり?

見えたりはしないです。ただ、僕のおじいちゃんが怖い話が好きで、小さい頃からよく怖い話をしてくれたんですね。それがトラウマで、怖いのがダメになりました。

――じゃあここで山下くんの怖いものランキングを決めましょう。幽霊、雷、ゴキブリ、絶叫マシン、お父さん。この中で順位をつけていくと?

1位は幽霊ですね。もう絶対無理です。2位はゴキブリかなあ。3位が絶叫マシン。4位が雷で、5位がお父さんです。うちのお父さんは全然怖くないんですよ。めっちゃ怒られたとか、そういうのが全然なくて。雷も平気です。絶叫マシンは昔はダメだったんですけど、今は克服できたんで。圧倒的に幽霊が1位で、その次がゴキブリって感じですね。

――幽霊がダメってことは、おばけ屋敷も?

ダメです。怖いっす。無理無理!

――おばけ屋敷、おばけいないですよ?

いや、だから雰囲気なんですよね。あの雰囲気とか音に「うわあ!」ってなっちゃう。いきなりバーンッて驚かされたら無理無理ってなります。今回も映画の中でおばけ屋敷のシーンがあったじゃないですか。あそこはちょっと空気がスッとしていましたね。照明を暗くするだけで、それっぽい雰囲気になるから、絶対あかんわってビビってました(笑)。

――じゃあ主人公のみこみたいに、ある日突然見えちゃったらどうするんですか。

無視します。そこはみこと同じですね。

――えー。でももしそれで友達が霊に取り憑かれているのが見えたらどうしますか。

無視します(笑)。

――ひど。見捨てるんですね(笑)。

怖いですもん(笑)。あ〜、でもマジで危なかったら、(幽霊から顔を背けて)こうやって見ないでお祓いします(笑)。

家の鍵は1回開けてからもう1回閉めないと気がすまない

――怖いものといえば、いろいろ恐怖症があると思いますが、山下くんって何か恐怖症はありますか?

僕、狭いところが無理なんです。だから実はちょっと飛行機が苦手で。

――飛行機って狭いですか? 何かあったら出られないという状況が苦手ということ?

たぶん。あ、でも新幹線はいけます。

――なんでやねん(笑)。

なんやろ。周りに何もなくて、一つの物体に何百人もの人が乗っているっていうのがちょっと怖いんかな。

――それ、新幹線も同じじゃないですか。

新幹線は違います。新幹線は地面に足ついてるから。

――全然基準がわからない(笑)。Z世代の間では電話恐怖症の人も多いと聞きますが、山下さんはどうですか。

え。何それ知らない。

――電話がかかってくるのがダメらしいですよ。

えー。知らなかった。それは全然大丈夫ですね。

――見えないものつながりで、おまじないとかジンクスはどうですか。何か信じているものはあります?

ジンクスは結構信じてますね。パンツとか、結構それで決めますよ。いつも勝負のときは赤いパンツを履いています。

――へえ。面白いですね。

あと、食べものをちょっと残してしまったりとか、もう使わなくなったものを捨てるときとかは、ちゃんと「すみませんでした」って言いながら捨てます。

――付喪神じゃないけど、何か宿っているかもしれないですしね。験担ぎとかはどうですか。

靴は右から履きますね。そんな験担ぎって感じじゃないですけど。あと、玄関のドアは1回鍵閉めてから、もう1回開けて、で、もう1回閉めるっていうのはやっちゃいますね。

――結構神経質だ。

やらないと気がすまないんですよね。逆にそれをしやんで家出ると、あとから「あれ? ちゃんと鍵かけたっけ?」ってめっちゃ気になる。

――今、WLID BLUEのツアー中ですけど(※取材は4月中旬に実施)、ツアー成功に向けての願掛けとかは?

あ〜、早よ寝ます。

――それはただの健康管理です(笑)。

あはは。健康管理か(笑)。だとすると、特にないですね。自然な感じでやってます。

『アンチヒーロー』で学んだ、恐怖を楽しむ気持ち

――幽霊に対しては怖がりの山下くんですが、お仕事に関してはどうですか。新しい作品に入るときとか恐怖って感じますか。

それはありますね。特に初めてやる職業の役をいただいたときとか、ちゃんとその仕事をやってる人に見えるかなっていうのは意識しますし。

――そうした恐怖をどう克服するんでしょうか。

でも仕事の場合は正直もうせなあかんという状況にあるから、怖いとか言ってられないんですよね。だから、それも含めて楽しむしかない。

――その楽しむ気持ちを持つのもなかなか難しいとは思います。

そこは結構『アンチヒーロー』で変わったかもしれないですね。今まで自分がやってきた作品とは全然雰囲気が違うというか。ベテランの大人の方ばっかりで、どうしようってプレッシャーがデカかったんですけど、途中でもうあんまり考えてもしゃあないなと思って、この状況を楽しもうって気持ちを切り替えたんです。そしたら、すごいうまくいったんで、そこからなんでもあまり重く捉えすぎず、楽しむことを大事にするようになりました。

――では最後に。今回映画の中で文化祭が開かれますが、山下くんは文化祭のときにクラスで何かしましたか。

たこ焼き屋を出店しましたね。

――山下くんは何係でした?

僕は呼び込みでした。つくれないんで、たこ焼き。その分、このビジュアルで呼び込みを(笑)。

――言うたな(笑)。

あはは。まあ、ダンス部だったんで、それでお客さんも来てもらえるかなと。

――前提として、文化祭はクラスの出し物よりダンス部の活動のほうがメインなんですか。

クラスも参加してました。けど、僕自身、どっちかっていうと、ダンス部で体育館でダンスを披露するのがメインという感覚ではあったかな。

――ちゃんと呼び込み係として集客はできました?

(自信満々に)できました! 他校の子も来れるんで、他校の子が結構「おっ!」って盛り上がってくれて。終わってからの打ち上げも楽しかったですね。学生なんで、ファーストフードとかサイゼリヤとかそんな感じですけど、クラスのみんなでわちゃわちゃしゃべってるのが楽しかったです。

取材・文:横川良明 撮影:稲澤朝博

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<作品情報>
映画『見える子ちゃん』

6月6日(金) より全国公開

公式サイト:
https://movie-mierukochan.jp/

(C)2025『見える子ちゃん』製作委員会

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