「MIRRORLIAR FILMS」第8弾のラインナップ発表、原田美枝子×佐藤緋美の共演作など
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「からのうつわ」キャストの原田美枝子(左)、佐藤緋美(右)
短編オムニバス映画「MIRRORLIAR FILMS Season8」より、5作品のラインナップが解禁。11月に撮影地・岡山で先行上映が行われ、12月に全国で公開される。
伊藤主税、阿部進之介、山田孝之らがプロデュースを担当し、クリエイターの育成発掘を目指す短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」。これまでに52本の作品が劇場公開されてきた。
女優・歌手・写真家・映像作家など幅広く活動する松田美由紀が監督・脚本を担う「からのうつわ」では、パチンコ店を舞台に親子以上に歳の離れた文子と土井が惹かれ合うさまが描かれる。原田美枝子が文子、佐藤緋美が土井を演じた。またMEGUMIがプロデューサーとして参加し、映像作家でアートディレクターの佐渡恵理が監督する作品も。この2作品は、映画を通して岡山の地域活性化と次世代クリエイターの育成を目指す“岡山フィルムプロジェクト”として、全編岡山県内で撮影される予定だ。
さらに、安藤春の監督作「CUT!」、節田朋一郎の監督作「愛骨(あいこつ)」、廣田耕平の監督作「ラの#(シャープ)に恋をして」が公募作品としてラインナップに並んだ。「CUT!」にはイアン・レヴィック、ラナ・ジェリッサ、ケルヴィーン・タマナ、スティーフン・ジョーンズ、「愛骨」には根津茂尚、安川まり、宮原俐々帆、「ラの#に恋をして」には北浦愛、小松勇司、名越志保、夏海、平山せいが出演する。松田、安藤、節田、廣田のコメントは下記の通り。
なお加藤浩次、加藤シゲアキらが監督として参加した「MIRRORLIAR FILMS Season7」はショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2025(SSFF & ASIA 2025)で特別賞を受賞。当初2週間の限定上映だったが、連日の満席を受け上映延長・拡大し、7月中旬頃まで全国で公開される予定だ。
松田美由紀(「からのうつわ」監督)コメント
原田美枝子さんとは、44年前にテレビドラマ「北の国から」で女優同士として知り合ってから、尊敬する大好きな女優さんで、それからずっと長く個人的にもお付き合いしてきましたが、いつか自分が監督になったら、撮りたい!と願っていました。そして今回ご一緒して、原田美枝子という女優がどれだけ素晴らしいか再確認しました。原田さんの長い女優の人生の凄みを、この作品にお借りしたんだな。と感無量でした。
佐藤緋美さんは、原田さんと不思議な出逢い方をする青年役を探していている中。ある意味、老成した感覚がある20代が良いと考えた時。緋美君をイメージしました。どこにも俗されてない自由な精神と、感受性の豊かさが、まさにピッタリと感じました。緋美さんは愛のある青年を柔らかく誠実に演じてくださいました。とても幸せな出逢いでした。
安藤春(「CUT!」監督)コメント
この作品は人生で初めて自分が本気で作ることが出来たもので、恐らく今までで一番心を込めて作った作品だと思います。2017年当時、僕が在学していたバンクーバーの映画学科には日本人は僕のみで、この作品で僕の大学生時代の4年間を全て詰め込んだといっても過言ではありません。あれから月日が経ち、この作品があったからこそ、沢山の人たちと出会うことができ、今の自分があります。何か感じていただければ嬉しいかぎりです。
節田朋一郎(「愛骨」監督)コメント
肉が燃え、骨になった時、そこには愛は残るのか。
骨を愛でる教師と彼に想いを寄せる教師、
想い合っているはずなのにどこかすれ違ってしまう。
不器用だけど、愛に溢れた彼らたちのお話を、ぜひ観て頂きたいです。
廣田耕平(「ラの#に恋をして」監督)コメント
「出会い」をテーマに人と人が恋に落ちる瞬間を描きたいと思っていました。
どんな出会い方が美しいだろうと考えていた時、妻が横で珍しくおならをしたのです。それを私はなぜか愛しいと感じました。
「人は大切な人のそんな瞬間すら好きになれる。場合によっては恋心をくすぐることもあるだろう。恋に落ちるというのは、そんな刹那なのかもしれない。」
そう思い、この企画は始まりました。
日本の美しい着物や所作、ピアノの調律など細部の動きにもぜひ注目してご覧いただきたいです。
©2024 MIRRORLIAR FILMS PROJECT