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香港映画「年少日記」体罰を受ける兄演じたショーン・ウォン「とても悲しい話だ」

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「年少日記」新場面写真

香港映画「年少日記」より、ショーン・ウォンとカーティス・ホーのインタビュー映像がYouTubeで公開された。

「SPL 狼たちの処刑台」の脚本を手がけたニック・チェクの監督デビュー作である本作は、香港の苛烈な競争社会において子供が受けるプレッシャーや家庭内暴力などの痛切な現実を描いた物語。ある日、高校教師チェンの勤める学校で名前の書いていない遺書が見つかる。そこには「私はどうでもいい存在だ」という一文が記されていた。チェンは遺書を書いた生徒を捜索するうちに、厳格な父のもとで育った幼少期のつらい記憶を思い出していく。期待に応える弟とは違い、“出来の悪い兄”は家でいつも叱られていた。そして、しつけという体罰を受ける兄は、家族から疎外感を感じていく。チェンにロー・ジャンイップが扮した。

「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」にも出演しているショーン・ウォンは、厳格な父親から体罰を受ける兄を演じ、第60回金馬奨や第42回香港電影金像奨にて助演男優賞にノミネートされた。オーディションではほかの候補者とひと味違う泣きの演技を見せ、感動したニック・チェクがその場でキャスティングを決めたという。

インタビューの中でショーン・ウォンは「台本を読んだとき、泣いた。とても悲しくて、かわいそうな話だ。泣く演技は僕にとってとても難しいけど、撮影で大泣きしたとき監督が来て、慰めてくれた」と語っている。映像では、父親役のロナルド・チェンが体罰に使うハタキを折ってしまい現場に笑いが生まれる様子も収められた。

また親の期待に応えようとする優秀な弟を演じたカーティス・ホーは「演じるのが難しかった。彼はクールな子で実際の僕とは正反対だから」と伝えている。

「年少日記」は6月6日に東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開。

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