劇団普通「秘密」再演が上演中、石黒麻衣「変わっていくもの、変わらないものの現在地を」
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劇団普通「秘密」より。(撮影:福島健太)
劇団普通「秘密」が東京・三鷹市芸術文化センター 星のホールで上演中だ。このたび舞台写真が到着した。
2022年に初演された「秘密」は、主宰の石黒麻衣が作・演出を手がける作品。佐藤佐吉演劇祭2022では、最優秀脚本賞、優秀作品賞、王子小劇場2022年度支援会員賞を獲得し、出演者の安川まりが最優秀主演俳優賞を受賞した。再演となる今回は、初演から続投となる用松亮、安川、青柳美希に加え、新キャストとして坂倉なつこ、泉拓磨、吉田庸、渡辺裕也、川口雅子、石黒が出演。劇中では、母の入院により生活が変化したある家族とその周辺の人々の暮らしが、全編茨城弁で描かれる。
開幕に際し、石黒は「コロナ禍の只中だった初演から3年が経ち、再演の幕が開きました。新たなキャスト、スタッフのお力をお借りして、3年前と同じ作品であり、同じな作品ではない手触りに仕上がったと思います。それは、コロナ以前の生活と今が確実に変わってしまったこととリンクしているようで感慨深いものがあります。ただ、この作品で描かれているものがささやかな市井の生活であることはそのままで、記録されることもない、はかないものであることには変わりないのです。変わっていくもの、変わらないものの現在地を是非ご覧いただけますと幸いです」とコメントした。
上演時間は約2時間。公演は6月8日まで行われる。なお一部公演では、石黒とゲストによるアフタートークが実施され、本日4日14:00開演回には徳永京子、7日18:30開演回には森元隆樹が参加する。
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