渋川清彦「中山教頭の人生テスト」現場でにゃんこ大戦争トーク、寄せ書きは宝物
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「中山教頭の人生テスト」完成披露イベントの様子
映画「中山教頭の人生テスト」の完成披露イベントが本日6月4日に東京・YEBISU GARDEN CINEMAで行われ、キャストの渋川清彦、櫛田遙流、太田結乃、大角英夫、矢部玲奈、笹木祐良、田野井健、監督の佐向大が登壇した。
山梨県のとある小学校を舞台とした同作は、校長になるための昇進試験を控えるごく平凡な教頭・中山晴彦が、さまざまな個性を持った児童や教師、保護者、そして自身の家族との関わり合いの中で成長していく物語。渋川が晴彦役で主演を務めた。
オファーを受けた際の心境について渋川は「教頭先生ってどんな感じだったっけ?と思いました。教頭の役割をきちんと理解している人は、なかなかいないんじゃないかな。佐向監督の『夜を走る』という作品がすごく好きだったので、二つ返事で参加させていただきました」と述べる。また「佐向監督の作品は、軽く毒を入れているところが好きなんです。本作も(晴彦は)フラフラしている男ですが、その中に芯と毒があるんです」と語った。
佐向は「渋川さんはいろいろな役を演じていますが、どちらかと言うと悪い人の役が多い印象でした。今回はそんなイメージと真逆の役なので、観客を裏切れるのではと思いました。渋川さんは説明する前からこの作品のことを理解していましたし、話し合いながら撮影することができました」とコメント。また彼は「キラキラした子供たちと撮影して、現場は毎日すごくうるさかったけど(笑)。楽しく、エネルギーにあふれていました」と振り返った。
5年1組の生徒を演じた櫛田、太田、大角、矢部、笹木、田野井。櫛田は「教頭に夢を伝えるシーンがあったのですが、監督と渋川さんから大切なシーンだからと声をかけていただいて。そのシーンの教頭の言葉には考えさせられました」と回想する。太田は「第一印象で教頭先生(渋川)のことを少し怖そうと思ったのですが、イメージと逆でした。本当に優しくて面白くて、たくさん話してくださって、いい教頭先生だと思いました」と笑顔を見せた。ほかの子供たちからも同様の声が上がると、渋川は「(みんなが)いい子たちなので……。(田野井とは)にゃんこ大戦争の話もしたよね」と照れくさそうに話した。
オールアップの際には子供たちから渋川へ寄せ書きのプレゼントがあったという。渋川は大切そうに寄せ書きを手にしながら「うれしかったなあ。宝物ですね」と呟く。イベントでは子供たちが寄せ書きにしたためた渋川へのメッセージを読み上げることに。笹木は「(劇中のシーンで)教科書を忘れてすみませんでした!」、矢部は「演技に説得力があってすごかったです」、大角は「2人で話したりして楽しかったです」、田野井は「また会いたいです」と思いを伝える。子供たちからの言葉を受け止め、渋川は「この子たちが二十歳くらいになってから(寄せ書きを)見たら、さらにうれしいだろうな。みんな俳優やってるかなあ?」とほほえんだ。
「中山教頭の人生テスト」は、6月20日に東京・新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で公開。
©︎2025映画『中山教頭の人生テスト』製作委員会