コロナ禍のささやかな日常を描く、劇団普通『秘密』上演中 主宰・石黒麻衣のコメントが到着
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劇団普通『秘密』より (撮影:福島健太)
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すべて見る劇団普通『秘密』が、5月30日より三鷹市芸術文化センター 星のホールで上演中。このたび主宰・石黒麻衣によるコメントが到着した。
本作は、2022年に王子小劇場で佐藤佐吉祭2022参加作品として上演され好評を博し、佐藤佐吉賞2022において最優秀脚本賞、優秀作品賞、最優秀主演俳優賞(安川まり)、王子小劇場 2022年度支援会員賞を受賞した。その再演となる今回は、初演から続けて出演している用松亮、安川、青柳美希に加え、新たな出演者として、これまで劇団普通作品に出演している坂倉なつこ、泉拓磨、渡辺裕也、作・演出を兼ねる石黒、そして、劇団普通初出演の吉田庸、川口雅子を迎えて、母親の入院により生活に変化が訪れたある家族と、それにより浮かび上がる周辺の人々の暮らしぶりを描く。



石黒は「コロナ禍の只中だった初演から3年が経ち、再演の幕が開きました。新たなキャスト、スタッフのお力をお借りして、3年前と同じ作品であり、同じな作品ではない手触りに仕上がったと思います。それは、コロナ以前の生活と今が確実に変わってしまったこととリンクしているようで感慨深いものがあります。ただ、この作品で描かれているものがささやかな市井の生活であることはそのままで、記録されることもない、はかないものであることには変わりないのです。変わっていくもの、変わらないものの現在地を是非ご覧いただけますと幸いです」とコメントを寄せた。公演は6月8日(日) までで、一部の回はアフタートークも実施される。
撮影:福島健太
【あらすじ】
老いた父、老いた母、そして私。
ある地方の老夫婦の暮らす一軒家で、少し前から、普段は見かけぬ娘が生活をしている。いつもは老夫婦の妻が運転する車は車庫に入れられたまま、娘は徒歩でスーパーに買い物に出かけ、時々家の前にタクシーが停まり、娘と年老いた父親が乗り込んでどこかへ出かけていく。伸びた庭の草を娘がむしっている。
地方の何の変哲もない小さな家庭を舞台に、そこに生活する者の埋もれそうな小さな声を聞く。
全編茨城弁で紡ぐ家族の物語。
<公演情報>
劇団普通『秘密』
作・演出:石黒麻衣
出演:用松亮、安川まり、坂倉なつこ(青年団)、泉拓磨、吉田庸(青年団)、
渡辺裕也、川口雅子、青柳美希、石黒麻衣
5月30日(金)~6月8日(日) 全12ステージ
会場:三鷹市芸術文化センター 星のホール
【アフタートーク】※終了分は割愛
6月7日(土) 18:30の回 ゲスト:森元隆樹(演劇ジャーナリスト/プロデューサー)
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2559997
公式サイト:
http://gekidan-futsu.com/
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