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「国宝」吉沢亮、少年時代の主人公を演じた黒川想矢を“色っぽすぎて”と絶賛

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「国宝」初日舞台挨拶の様子。左から横浜流星、吉沢亮

映画「国宝」の初日舞台挨拶が本日6月6日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストの吉沢亮、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、見上愛、黒川想矢、越山敬達、永瀬正敏、宮澤エマ、田中泯、渡辺謙、監督の李相日が登壇した。

吉田修一の同名小説を映画化した本作では、任侠の一門に生まれながら歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公・立花喜久雄の50年に及ぶ一代記がつづられる。吉沢が15歳で天涯孤独となった喜久雄、横浜が歌舞伎界の御曹司・大垣俊介を演じた。

吉沢は「ついに皆様に届けられる日が来た。うれしい思いとともに、なんだか寂しいような気もして……。不思議な気分で初日を迎えています」と挨拶。横浜は「本日からこの作品は皆様のものになります。心に残り続け、愛していただける作品になることを願っております」と続けた。

トークは喜久雄の少年時代を演じた黒川、俊介の少年時代を演じた越山の話題に。黒川は「撮影の日々は本当に楽しくて。越山くんと川辺で稽古したのが印象深いです」、越山は「今までに経験したことのないくらい撮影中に気を張っていた。現場以外でも俊介、この作品が頭から離れない現象に陥っていました」と撮影を振り返る。吉沢は「黒川くんの演目を現場で見たんですが、もう色っぽすぎて! 少年時代からそのレベルでやられてしまうと……。いい意味でプレッシャーも刺激ももらいました」とたたえる。横浜は「喜久雄と俊介がそこにいた。俊介に限っては、愛嬌や放っておけない感じを生き生きと演じていた。素晴らしかったです!」と絶賛した。

喜久雄を引き取り育てる歌舞伎役者・花井半二郎役の渡辺は「少年時代の喜久雄に対してかなり激しい稽古をする。これは役でしょうがなくやっているので(笑)、今のコンプライアンスでは許されないですよ。黒川くんがペシペシやっているのを見て、僕も一緒になってペシペシして、ももを真っ赤にしたりしました。越山くんもかなり大変だったと思う。2人ともよくがんばったと思います」とねぎらいの言葉を送った。

喜久雄の父親で立花組組長・立花権五郎を演じた永瀬は「まずオファーをいただいて『えっ』と思いました。それから台本を読ませていただいて『うわっ』と思いました。これはすごいぞと。2人(吉沢・横浜)がどのように演じられるんだろうと、すごく楽しみでしたね」と語る。喜久雄の継母となる立花マツに扮した宮澤は「壮絶な人生を目撃した感覚。初めての経験でした。ものすごい業を背負った人間の生涯。手に汗握る思いで観させていただきました」と述べた。

喜久雄の幼なじみで恋人の春江役で出演した高畑は「喜久雄と俊介を客席から見つめるような立場でした。『けがしないかな』『素敵だな、こういうところ』といろんな感情が渦巻いて、いつも突っ走っている自分を見守って支えてくれる人たちに感謝の気持ちが湧きました」と述懐。喜久雄を恋い慕う歌舞伎役者の娘・彰子役の森は、吉沢と読み合わせをしたときのことを振り返り、「チャンバラをやったんです。そんなシーンはないんですが(笑)、役の関係性を作るために『元気?』『はい元気です!』と話しながら本気で斬り合ってました」と笑みを浮かべる。吉沢は「そんなこともありましたね。あれですよ、発泡スチロールの剣ですからね!」とはにかんでいた。

最後に吉沢は「魂を込めた作品。僕と流星は1年半の準備期間があり、それを1つの役に込めるということはなかなかできる経験ではなかった。冗談抜きで、これまでの役者人生すべてを懸けたと思っております。本当に素晴らしい、至極のエンタテインメント作品が生まれた。ぜひ楽しんでいただきたいです」とメッセージを送り、イベントの幕を下ろした。

「国宝」は全国で上映中。

©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会