PFFで審査員特別賞を獲得、「これらが全てFantasyだったあの頃。」9月公開
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「これらが全てFantasyだったあの頃。」 ポスタービジュアル
第46回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)2024で審査員特別賞を受賞した林真子の監督作「これらが全てFantasyだったあの頃。」が9月5日より東京・シモキタ - エキマエ - シネマ「K2」で公開。ポスタービジュアルが到着した。
本作は2022年に北林佑基、松本佳樹、林の3人が立ち上げた映像制作団体・世田谷センスマンズの最新作。引っ越し中に見つけた脚本によって役者の夢を追うえみの記憶の扉が開かれ、次第に虚構と現実の境界があいまいになっていくさまが描かれる。世田谷センスマンズの最年少メンバーである林が本作で長編監督デビューを飾り、塚田愛実が主演・企画を担当。町田英太朗、米良まさひろ、在原貴生、花純あやの、鄭玲美、北林、古川ヒロシ、岩永光祐もキャストに名を連ねた。現在YouTubeでは特報が公開中だ。
北林とともに脚本も手がけた林は「この作品は、主演の塚田愛実さんの『この先が絶望とわかっていながら希望いっぱいに飛び込みたい』という言葉と、私自身の『夢を抱くことすら許されないのではないか?』という葛藤から生まれました。それでも創作せずにはいられない──そんな衝動を、【役者としての彼女】と【物語を作る者としての私】それぞれの立場から描いています。混沌と多層が交錯するファンタジーの中に、【痛みや苦しみが少しでも和らぐような祈りが届けられたらなと思います。】初の劇場公開作品です。観るたびに異なる表情を見せる映画だと思います。劇場でお待ちしております」とつづった。
また塚田は「カラカラと回る音。終わりかけと再生。夢見た世界は夢なのか。現実と空想を知らせる合図。それでも進む、この先が絶望とわかっていても。いつか思い出してほしい、これらが全てFantasyだったあの頃。を」と伝えている。
なお第46回ぴあフィルムフェスティバル2024の審査員を務めた吉田恵輔は「映画を目指す者なら絶対に観るべき作品。映画への初期衝動、葛藤、痛み、喜び、夢が全て詰まっている。楽しいだけでは語れない映画制作。それでも価値ある世界。溢れる情熱とアイデア。若き才能に感動と感謝」と本作を評価した。
※吉田恵輔の吉はつちよしが正式表記
©世田谷センスマンズ