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「罪人たち」で映画デビュー、20歳の新星マイルズ・ケイトンのインタビュー到着

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「罪人たち」より、マイルズ・ケイトン演じるサミー・ムーア(右)

「ブラックパンサー」「クリード チャンプを継ぐ男」のライアン・クーグラーが監督を務めた「罪人たち(つみびとたち)」より、物語の鍵を握る重要人物を演じた20歳の新星マイルズ・ケイトンのインタビューが到着。映画デビューを果たした本作への出演の経緯や自身の役柄について語った。

本作は1932年のアメリカ南部を舞台に、シカゴ帰りの双子の兄弟が一獲千金の夢を賭け、故郷で黒人向けのダンスホールを開く物語。オープン初日の夜にある“招かざる者たち”が現れたことで、店は理不尽な絶望にのみ込まれていく。マイケル・B・ジョーダンが双子のスモークとスタックを1人2役で演じた。

クーグラーに見出されたケイトンが演じるのは、類いまれな才能を持つ19歳の若きブルース・ミュージシャンのサミーだ。米ニューヨークのブルックリン出身の音楽一家に生まれたというケイトン。子供の頃からテレビ番組やさまざまなステージでのパフォーマンスを重ね、16歳のときからはシンガーのH.E.R.のもとでバックコーラスを務めた。H.E.R.がコールドプレイのライブでオープニングアクトを務めた世界ツアーにも帯同していたという。

「罪人たち」にはH.E.R.からの紹介でオーディションに参加。彼は当時の驚きを「ある日、H.E.R.から電話がかかってきて、『オーディションを受けたほうがいいと思う役がある』と言われました。最初は緊張しました。どんな結果になるかまったく予想もつかなかった。とにかく挑戦しました。オーディションを受けて、気が付いたらライアン・クーグラーと電話をしていたんです」と振り返る。

ケイトンは「ちょっとクレイジーに聞こえるかも」と話すが、「罪人たち」のオーディションを知る前の時期は、ちょうどギターをいじり始めたタイミングだったそう。「まさかこんなチャンスがすぐそこまで来ているとは夢にも思っていませんでした。電話をもらった瞬間から練習を始め、毎日続けました。大変でしたが、素晴らしいギタリストの助けもあり、毎日スタジオに通い、ギターの基礎やスライドの使い方を学びました。最終的にギターを弾くことは、僕とサミーにとって自然な感覚になりました」と明かす。

ブルース発祥の地としても知られるミシシッピ州のデルタ地帯を舞台にした本作では、アメリカにおける黒人音楽の文化や歴史が重要なモチーフとなっている。サミーは牧師の父親の反対を受けながらも、オープンした店でブルースを披露するため、いとこである双子と行動をともにしていく。ジョーダンとの共演では「役柄に入り込むために脚本を細かく分析し、その役柄がなぜその人なのかを突き止めることの大切さを教えてくれました」と大きな影響を受けたという。

ケイトンは自分が演じたサミーについて「彼は自身の経験と日々の生活を、音楽のインスピレーションの源としています。いとこたちと会った彼は、これが自分の望む人生だといとこに証明しようとします。外に出て、自分の才能を人々に見せたいのです」と説明。ギター1本で生きていく覚悟を持ったサミーは、その才能で周囲の人々を魅力するが、その歌が“招かざる者たち”をも呼び込んでしまうのだった。

サミーが映画オリジナルの楽曲「I Lied to You」を歌うシーンは、物語の転換点にして大きな見どころとなる瞬間だ。ライブで収録・撮影されたこのシーンについて、ケイトンは「特別な瞬間です。周りの誰もが興奮して、みんながエネルギーを注いでくれました」と述懐。「サミーがずっと準備してきた、自分の実力をみんなに見せるための瞬間です。この演奏シーンはブルースの文化と、その後のジャンルに与えた影響を本当によく表しています。ブルースの起源とその後の方向性を示しているのです」と、本作における重要性を語る。

音楽監督のルドウィグ・ゴランソンは「ボーカルやスライド、ブルース、ギターの弾き方など、彼は短期間で身につけていました。わずか数カ月で! マイルスは紛れもなく音楽の天才です」とその才能を称賛。アメリカでの公開当時、監督のクーグラーも「私は彼を心から信頼しています。彼の才能をこの映画を通して世界に披露するのが待ちきれません」と誇らしげに語っていた。

ワーナー・ブラザース映画が配給する「罪人たち」は6月20日より全国公開。IMAX、Dolby Cinemaでも上映される。

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