「照子と瑠衣」風吹ジュンは夏木マリが大好き、大九明子は“かっこよく描く”を意識
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プレミアムドラマ「照子と瑠衣」会見の様子。左から風吹ジュン、夏木マリ
プレミアムドラマ「照子と瑠衣」の会見が本日6月11日に東京・NHK放送センターで行われ、キャストの風吹ジュン、夏木マリ、脚本・ディレクターの大九明子、制作統括の阿利極が出席した。
井上荒野による同名小説を原作とした本作は、70代の女性2人の連帯を描いたシスターフッドドラマ。ある日、主婦・音無照子のもとに親友でシャンソン歌手の森田瑠衣から「助けて」という電話があった。モラハラ夫に限界を感じていた照子は、長年住んでいたアパートを追い出されて途方に暮れていた瑠衣を助手席に乗せ、東京から逃避行を開始する。風吹が照子、夏木が瑠衣に扮した。
ダブル主演を務める風吹と夏木は、20代の頃に知り合ったが今回が念願の初共演に。互いの印象について尋ねられると、風吹は「緊張しながらも楽しませていただきました。実はデビューがほぼ一緒で、偶然お会いすることは2回ほどありました。生き方が全然違う方で、存在感の大きさもある。共演するにあたって私の力が及ばないんじゃないかと思うこともありましたが、会うと人柄にシンパシーを感じるものがあって、今では大好きです。どれだけマリさんの存在に支えられたかわかりません」と述懐する。
夏木は「お相手が風吹ジュンさんで本当によかったなと。すごく品がある。昔の風吹さんのイメージは、いろんなスキャンダルをうまくコントロールして(笑)、ふわっとした風吹さんの像を作り上げている。なかなかのプロデューサーだなと。私以上に聡明でクリアな方。素敵だなと思います」と明かす。
本作にディレクターとしても参加した大九は「撮影にインする前から、とにかくかっこいい人たちを描くことを心に決めていました。作っていくことの楽しさにどんどんエンジンが掛かってきて、お二人(風吹・夏木)には無理なこともやっていただいた。歳を取っていくことはネガティブなイメージが先行しがちですが、映像として触れる世界がネガティブなものであふれるのは嫌なんです。なので普段以上にかっこいいショットを撮ることを意識しました」と語った。
風吹は、撮影で大変だったことを問われると「あれもやるの? これもやるの?という日々が2、3カ月近く続きました。さすがに私もバテましたね(笑)。でも現場は女性のパワーがすごくて、それがとても励みになりました。今思えば、とても楽しかった」と撮影を振り返る。夏木は「NHKのスケジュールはキツくて朝ドラのようでした(笑)。私たちは70代ですけれども、長野で30泊の撮影をして老体に鞭を打ってがんばった全8話。毎日が遠足のようなお弁当もいただきましたね」と笑みを浮かべていた。
「照子と瑠衣」は、6月22日にNHK BSおよびNHK BSプレミアム4Kで放送スタート。毎週日曜22時からオンエアされる。
プレミアムドラマ「照子と瑠衣」
NHK BS、NHK BSプレミアム4K 2025年6月22日(日)スタート 毎週日曜 22:00~22:45
※全8回
©︎NHK