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「ラストタンゴ・イン・パリ」過激な性描写、舞台裏には若手女優の怒りと葛藤があった

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「タンゴの後で」キービジュアル

第77回カンヌ国際映画祭に正式出品されたフランス映画「Maria」が、「タンゴの後で」の邦題で9月5日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開となる。配給はトランスフォーマーが担う。

同作は、大胆な性描写が反響を呼んだベルナルド・ベルトルッチ監督作「ラストタンゴ・イン・パリ」の舞台裏を描いた物語。19歳の若手女優マリア・シュナイダーは「ラストタンゴ・イン・パリ」で一夜にしてトップスターに駆け上がる。しかし、48歳の俳優マーロン・ブランドとの過激な性描写シーンは彼女に苛烈なトラウマを与え、その後の人生に大きな影を落としていく。

マリア役は第78回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞した「あのこと」のアナマリア・ヴァルトロメイ。マーロン役には「愛と疑惑の果て」のマット・ディロンが選ばれた。ジュゼッペ・マッジョ、イヴァン・アタル、マリー・ジランもキャストに名を連ねる。監督は、ベルトルッチが2003年に発表した「ドリーマーズ」にインターンとして参加していたジェシカ・パルーが務めた。

YouTubeでは予告編が公開中。なお1972年「ラストタンゴ・イン・パリ」の制作当時とは違い、「タンゴの後で」にはインティマシーコーディネーターとしてパロマ・ガルシア・マーティンスが参加している。パルー、日本人インティマシーコーディネーター・浅田智穂のコメントは下記の通り。

ジェシカ・パルー コメント

マリア・シュナイダーの物語は私にとって特別でした。私は誰かを責めたり、裁いたりするのではなく、この出来事の「遺産」に向き合いたい。そして、彼女の視点を通して、この社会を新たな角度から描き出したいのです。
まずは「異常だったこと」を認識すること。それが、最初の一歩です。

浅田智穂(インティマシーコーディネーター)コメント

マリアからの「視線」に、私たち観客は何を思うのか。私たち作り手は彼女に何を問われ、どう自問すべきなのか。かつてマリアに向けられた様々な「視線」の中で、彼女が戦い、傷つき、それでも生きてきた姿を目にした今、私たちは彼女の「視線」から目を逸らすことなどできないのだ。

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