長編アニメ「ChaO」が仏アヌシー映画祭で審査員賞に輝く、青木康浩「信じられません」
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左からプロデューサーの田中栄子、監督の青木康浩、キャラクターデザインを担当した小島大和、演出の古屋勝悟
鈴鹿央士と山田杏奈がダブル主演を務めた劇場アニメーション「ChaO(チャオ)」が、アヌシー国際アニメーション映画祭2025の長編コンペティション部門にて最高賞に次ぐ審査員賞を受賞。フランス現地時間6月14日に行われた授賞式で発表された。
STUDIO4°Cが制作した同作は、人間と人魚が共存する未来社会を舞台とするラブストーリー。船舶を製造する会社で働くステファンが、人魚王国の姫チャオに突然求婚されたことをきっかけに物語が展開していく。青木康浩が監督を担い、鈴鹿がステファン、山田がチャオに息を吹き込んだ。
授賞式に参加した青木は「ここにこうして立っていることが信じられません。作品はコメディなので、ギャグがいっぱいありますけども、セリフによるギャグは禁じ手としていました。そのおかげで海外の人たちに広く笑いが理解してもらえたのだと思います」とコメントする。続けてチャオのぬいぐるみを指差しながら「この風船のような体でこのまま世界をふわふわと飛んでいってもらえばいいなと思っています。ありがとう!」と感謝を述べた。授賞式後に行われたクロージングパーティでは、映画祭関係者や現地のアニメファンが青木のもとに殺到したほか、アヌシー市長からもサインを求められたという。
なお長編コンペティション部門で最高賞のクリスタル賞に輝いたのは、フランスのウーゴ・ビアンベヌが監督を務めた「Arco(原題)」。短編コンペティション部門では、フランスの「The Night Boots(原題)」がクリスタル賞を獲得した。
「ChaO」は8月15日より全国ロードショー。山里亮太(南海キャンディーズ)、シシド・カフカ、梅原裕一郎、三宅健太、太田駿静(OCTPATH)、土屋アンナ、くっきー!(野性爆弾)もキャストに名を連ねている。
©2025「ChaO」製作委員会