小野彩加 中澤陽 スペースノットブランクの独白劇「原子」出演に大石英史
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小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク「原子」ビジュアル
小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク「原子」が6月27日から29日まで東京・SCOOLにて上演される。
これは「舞台らしきモニュメント」「言葉とシェイクスピアの鳥」に続く、“物体三部作”の第三部の第1弾となる独白劇。演出を小野彩加と中澤陽が手がけ、大石英史が出演する。
上演に向けて小野彩加 中澤陽 スペースノットブランクは「これは、我々が死後最初に訪れる場所で体験する出来事を模した戯曲の上演。人生の振り返り、次の手順の説明、現存在の自覚などについて。投げかけられる問いは現世とは無縁になる。我々はすでに、この上演の時間と空間にのみ存在するのだから」とステートメントを発表。
大石は「『原子』は、小野彩加 中澤陽 スペースノットブランクのメカニズム“聞き取り”を使って私の言葉から戯曲が作られ、大阪の此花区にあるガレージで私が一人で通し稽古を何度も行ない、後日、“小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク”がその動画を見て演出を付けるという過程を経て、上演へと至ります。言葉は確かに私から発されたものではあるけれど、果たしてそれが自分の言葉なのかと考えるとあやふやな気持ちになります。クリエーションという場がないと出てこなかった言葉は、自発的に話した言葉と言えるのでしょうか。“小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク”によって編集され、組み立て直され、意味の変化した言葉は、それでも私の言葉と言えるのでしょうか。ガレージで一人で稽古している通しの時間は、私一人の時間と言えるのでしょうか。ここに書かれている文章は、私の意志で書いているのでしょうか。上演は、私にとって興味深いものとなるでしょう。観客の皆様にとっても同様に興味深いものとなることを願っています」とコメントした。
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