約束を果たすためサラエボへ、U2のライブ舞台裏を追う「キス・ザ・フューチャー」予告
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「キス・ザ・フューチャー」ポスタービジュアル
ドキュメンタリー映画「キス・ザ・フューチャー」の予告編がYouTubeで解禁された。
本作はアイルランドのロックバンド・U2が、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争終結後の1997年9月23日に首都サラエボで行ったライブの舞台裏をカメラに収めた作品。銃弾が飛び交う危険な紛争中、夜な夜な地下で行われるパンクロックライブに熱狂していた若者たちにとって、戦争や人権といった社会的なメッセージを発信するU2は憧れの存在だった。ある日、アメリカの援助活動家ビル・カーターは、U2をサラエボに招くことを思い付く。しかし安全面の観点から断念せざるを得ず、ビルは衛星中継で戦火のサラエボの様子をU2のZOO TVツアーに届けた。戦後しばらくしてU2は、約束通り平和と民族の融和のためのライブをサラエボで開催し、4.5万もの人々を感動させた。
このたび公開された映像は、セルビアの元大統領スロボダン・ミロシェヴィッチがサラエボを包囲するところから始まる。「電気も水道もなくて、芸術への衝動が増幅されていった」という当時の社会に関する証言や、熱狂に包まれたU2のライブ風景も収められた。
「キス・ザ・フューチャー」は9月26日より東京・kino cinema新宿ほか全国で順次公開。ベン・アフレック、マット・デイモン、サラ・アンソニーがプロデューサー、ネナド・チチン=サインが監督を務めた。
※kino cinemaのeはアクサンテギュ付きが正式表記