アイルランド語の権利を取り戻すため音楽に没頭、ライブシーンも捉えた「KNEECAP」新写真
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「KNEECAP/ニーキャップ」新場面写真
北アイルランド出身のヒップホップトリオ・KNEECAPの半自伝的物語である「KNEECAP/ニーキャップ」。このたび同作の新場面写真20点が一挙解禁された。
2022年まで北アイルランドでは公用語として認められていなかったアイルランド語でラップをし、政治的風刺の効いたリリックに反抗的なパンク精神を融合したスタイルで注目を集めたKNEECAP。同作ではトリオ誕生の物語がアイルランド語法制化を求める抗議活動を背景につづられ、西ベルファストにおける労働者階級の若者の姿がポップなテイストで映し出されていく。モウグリ・バップ、モ・カラ、DJ プロヴィが本人役で演技に初挑戦し、ジョシー・ウォーカー、マイケル・ファスベンダーらも出演。“アイルランド版トレインスポッティング”と評されており、オマージュシーンも随所に登場する。
解禁された場面写真には、KNEECAPの3人がアルコールやドラッグに溺れながらも、アイルランド語のアイデンティティと権利のために音楽に没頭する様子が切り取られた。彼らを追う警察の姿や、ライブパフォーマンスシーンの一端も確認できる。
なおKNEECAPは4月に開催されたコーチェラ・フェスティバルに出演し、パレスチナを支持するメッセージを発したことで世界中から非難が殺到。昨年11月のロンドン公演でモ・カラが武装組織・ヒズボラの旗を掲げたことも物議を醸し、彼がテロ罪で起訴される事態に発展した。一連の騒動を受け、KNEECAPと彼らのエージェントは「イスラエルによる大量虐殺が問題であって、ハマスやヒズボラを支持したことは一度もない。これは政治的な取り締まりだ」と反論している。
リッチ・ペピアットが監督・脚本を担った「KNEECAP/ニーキャップ」は、8月1日より東京・新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開。本作のサウンドトラックが現在販売中だ。
※「KNEECAP/ニーキャップ」はR18+指定作品
©Kneecap Films Limited, Screen Market Research Limited t/a Wildcard and The British Film Institute 2024