「かたつむりのメモワール」7000個の小道具が登場する冒頭映像解禁、見里朝希ら9名推薦

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25/6/17(火) 17:00

「かたつむりのメモワール」場面カット

アニメーション映画「かたつむりのメモワール」より、本編の冒頭映像がYouTubeで公開。あわせて本作を鑑賞した著名人9名の推薦コメントが到着した。

本作は一心同体だった双子の弟と生き別れたグレースが、年の離れた風変わりなおばあさん・ピンキーと心を通わせていく物語。「メアリー＆マックス」のアダム・エリオットが監督・脚本を担ったストップモーション作品で、キャラクターやセット、小道具などすべてがハンドメイドにこだわって制作されている。

映像は所狭しと並んだ小道具をワンカットで見せるアバンタイトルだ。劇中で重要な意味を持つものや、カタツムリにまつわるアイテムも映し出された。およそ7000個もの小道具を映したこのシーンについて、エリオットは「すべての撮影の中でもっとも大変だった」と振り返っている。

「PUI PUI モルカー」で知られるアニメーション監督・見里朝希は「こんな愛情に溢れたストップモーションを私も作りたい！」「一度しかない人生だから体験しなければ！と前向きにしてくれる、サプライズ満載の傑作です。モルモットも出てきます！」と見どころを語る。

クレイアニメ「ニャッキ！」の監督・伊藤有壱は「アダム・エリオット監督がひときわ泥臭いパペットアニメーションで綴り上げた、矛盾だらけで愛すべき人生への讃歌。双子の魂に、ささやかな幸あれ」と推薦。このほかアニメーション作家の山村浩二、俳優の加藤諒、芸人のくっきー！やもう中学生らもコメントを寄せた。

第97回アカデミー賞で長編アニメーション賞にノミネートされた「かたつむりのメモワール」は、6月27日より東京・TOHOシネマズシャンテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国で順次公開される。

見里朝希（アニメーション監督）コメント

こんな愛情に溢れたストップモーションを私も作りたい！
どんな不条理なことに晒されても人生の結末は誰にもわからない。
誰かの言葉が不意を突くように、突然希望へと導いてくれることもある。
一度しかない人生だから体験しなければ！と前向きにしてくれる、サプライズ満載の傑作です。
モルモットも出てきます！

ちょっとグロテスクで、すごくチャーミング！
「人生は綺麗事じゃない…でも、それでいいんだよ。」
アダム・エリオット監督がひときわ泥臭いパペットアニメーションで
綴り上げた、矛盾だらけで愛すべき人生への讃歌。双子の魂に、ささやかな幸あれ。

双子の男女は別れ別れ、カタツムリは雌雄同体。
イビツな孤独、毒と浄化、笑いと涙、人生の全部。

可愛いクレイアニメーションだけど、何処かブラックで生々しい感じが心に刺さり、個性的な登場人物から新しい一歩を踏み出す勇気を貰える作品です。

御LOOKさせていただきました。茶化せぬ感動。
ただただカタツムリのキャワ作品だろうと再生、気がつけば心が濾過でございました。
てか泣くヤツやったんかいっ！

人生のためになるお言葉とためになるアートをたっぷりいただけて、心から、ためになったねぇ～

孤独や悲劇に耐え忍ばなければならないこの世界をどう愛することができるのかを伝えてくれる「かたつむりのメモワール」はアニメーションの最高傑作であり、そして私にとって人生でもっとも大切な映画だ。

ひとつひとつ手仕事で紡ぎ上げたストーリー、そのゆらぎやいびつさに登場人物の人間らしさが重なりました。

愛を求めるその姿のいじらしさ、いじける表情の妙な不思議な愛らしさ。
アダム・エリオットのクレイ・アニメの登場人物たちにはいつも泣かされる。